講義情報

自分の本をつくる方法 ※満席

自分の本をつくる方法 ※満席

【年末年始集中講義】つくりたい本を考えるのは、「自分は何者か」に答えること

創り伝える学部-circle創り伝える学部
自分の本をつくる方法 ※満席

講義について

なぜ、人は本を書くのでしょうか?

誰に頼まれたわけでもありません。それなのに書き始めたのはたぶん、「自分の体験やアイデアを自分だけのものにするのではなく、誰かの役に立てたい」と願ったからではないでしょうか。

どこかの街のまだ見ぬ誰かが笑顔になってくれたり、彼らの毎日がほんの少しでも鮮やかなものになったり、暗く長いトンネルを抜けるきっかけになったり。読者の人生にちょっとお邪魔したい。そういうことに、書く者たちは無上の喜びを感じるのです。

丸善(丸の内オアゾ店)にて。目立つ位置に平積みにしていただいて嬉しい

 

もう「感性、才能、運」では片付けない
実績のある“商業出版方法論”

この講義では、「表現で食べていくのに必要なことが、全部わかること」を目指しています。自分の本をつくり、自分のメッセージを発信するために。読者の心を揺さぶり、その人生さえも変えてしまう本を生み出すために。何を準備し、どういう手順で、何に注意して行動を開始すればいいのでしょうか。とかく感性、才能、運という言葉でうやむやにされがちな商業出版への道を、「だれにでもできる方法論」として明るみにだします。

自分の本2

「何もない普通の人」など、どこにもいない
あなたにしか書けないテーマがあります

出版という話になると、必ず「自分は普通の会社員なので…(難しいのでは)」とうつむく方がいます。受講メンバーの中でさえ、自己紹介の時にそういう方がいます。

同じ教室を見渡すと、フリーランスで活躍されていたり、起業家、ブロガー、旅人、料理家、クリエイター、お店を開業、トレーナー、アーティスト、教師、博士、デザイナー、政治家、建築家、プログラマー、気象予報士… などなど。各業界で精力的に働いている、個性と押しの強いメンバーに囲まれると、そう思ってしまうのも無理はありません。

しかし、思い出して欲しいのは、「あなたは世界に一人しかいない」ということです。同じ両親で同じような環境で育った兄弟でさえ、考えていることが全然違うのですから「ああ、やっぱり人間みんな違うなぁ、面白いなぁ」と思います。その違いを面白がれる人が、本を読む人であり、本を書く人になれるのでしょう。

これまでこの講義で一人ひとりと向き合ってきましたが、「何もない人」など、ただの一人もいませんでした。「何かを成した偉い人しか出版できない」という思い込みは捨てましょう。「みんなちがってみんないい」この理想が現実に機能している稀有な世界が出版界で、そこが魅力なのです。読者は、「同じ」に共感し、「違い」を面白がってくれるのです。

著者の創作プロセスを、最短でマスターしよう

どの分野でもそうですが、「上達するには、できる人のマネをしなさい」と言われます。しかし、表現という分野に関しては、これがなかなか難しい。目標とする人のアウトプット(作品)を単純にマネても、その人の劣化版、二番煎じにしかなりません。本当はアウトプットではなく、インプットや創作方法(つまり彼らが何をどんな視点で見ているか)をマネる必要があるのですが、外部からはなかなか知ることができません。これが、多くの表現者がぶつかる壁です。

この講義プログラムを開発した理由は、今までブラックボックスとなっていた書き手のインプットと創作方法の部分を明らかにしようということでした。普通であれば作家のアシスタントをして何年も観察しないとわからないことを、短い受講期間で身につけられるようチャレンジしています。

出版したメンバー、林花代子さんと書店まわりに(青山ブックセンター本店にて)

最も探求したい「問い」さえ見つければいい

「どうしたらこの問題が解決できるのだろう?」 多くの書籍企画はその「問い」から始まります。その出口を求めて自分の頭で考察してもいいし、体験やストーリーで伝えてもいいし、専門家にインタビューしに行きそれをまとめてもいい。いかようにも本にする方法はあります。あなたの内から湧き出た、熱のある「問い」に出会えるかが勝負。あとはそれを、「感動」か「実用」か、できればその両方を含むアプローチでまとめればいいのです。

他の出版系講義との違いは、「著者視点」であること

本づくりは、著者と編集者の共同作業です。しかし、この2者に必要とされる能力は「全く逆」と言ってよいほど違います。この講義では、著者視点で本づくりを学びます。目先のヒットを狙うことより前に、まず考えるべきは、著者としての人生をどう歩みたいか、ということ。「今これが流行だから」と編集者の言いなりになってしまい、あなたが大切に守ってきた魂を売る結果になってしまっては、元も子もありません。相手に合わせる前に、まず自分が何をやりたいのか、です。長期的な視点で一緒に作戦を立てましょう。これは編集者と関わる前に著者自身の中で軸を固めておく必要があります。

「自分の本」コミュニティー、3つの特徴

特徴1.プロモーションを協力しあっている
9年間すでに400名を超えるメンバーの中で、30名近くの新しい著者が生まれ、全国の書店に平積みされています。雑誌や新聞に載るベストセラーが何冊も。「新刊が出た」、「ブログを立ち上げた」などのニュースがあれば、ほぼすべてのメンバーが参加しているfacebook非公開グループで即共有。各自の媒体で広め、協力します。

特徴2.SNSグループや交流会で、レア情報が共有されている
本の世界は広い。一人ですべて網羅するのは限界があるので、メンバー同士、一人ひとりが持っている知識、体験、人的ネットワーク、商業出版ルート情報をシェアしあっています。出版社とのやりとりでうまくいったこと、いかなかったこと、たくさんのメンバーの事例(成功も失敗も)が財産です。月一ペースでギャザリング(ごはん会)を開催しています。

特徴3.プロジェクト仲間がみつかる
新しいプロジェクトを立ち上げるには、自分の弱い部分を補ってくれる仲間が必要です。WEBに強いメンバーが、他のメンバーのHP立ち上げをサポートしたり、企画をブレストしあったり、取材に協力したり、知り合いの編集者を紹介したり。この講義で出会ったイラストレーターとライターがタッグを組んで出版にいたった例もあり、日々、ドラマが起こっています。

各分野で活躍する専門家が集まる「著者コミュニティ」は貴重。<2018年同窓会の様子>

 

卒業後から本格的に始まる、商業出版への道

出版は長期戦です。受講後、「日常に戻ると執筆が滞りがち」「フィードバックし合って切磋琢磨したい」「力を合わせることで波及力も上がる」という声から、ともに成長するための舞台ORDINARY(オーディナリー)が誕生しました。希望者は、エッセイやインタビュー取材記事など、執筆はもちろん、インタビューされる側として登場することもできます。いま多くのメンバーがここから出版化を目指しています。

<対談インタビュー> 出版した卒業メンバー(一部) × 深井次郎教授  

萩原さちこさん(城郭ライター /『わくわく城めぐり』著者)
ナシエさん(イラストレーター /『北欧が好き!』著者)
荻阪哲雄さん(組織変革コンサルタント / 『社員参謀!』著者)
たなか鮎子さん(絵本作家 /『フィオーラとふこうのまじょ』著者)
舛廣純子さん(キャリアカウンセラー/『就活生に親が言ってはいけない言葉 言ってあげたい言葉』著者)
松本壯志さん(鳥の保護団体「TSUBASA」代表 /『鳥のきもち』著者))
林花代子さん(留学アドバイザー /『まるごとマルタのガイドブック』著者)
若杉アキラさん(時間ミニマリスト/『捨てる時間術』著者)
青木亮作さん(プロダクトデザイナー/『なんとかする工作』著者)
遠見才希子さん(産婦人科医 / 『ひとりじゃない』著者)
今井しょうこさん(『考古遺跡発掘ワーク・マニュアル』著者)
森山大朗さん(『Work in Tech! ユニコーン企業への招待』著者)
横山北斗さん(『15歳からの社会保障 人生のピンチに備えて知っておこう!』著者)

こちらの記事にて同窓会のレポートを掲載しています。

上記以外にも、数十名のメンバーが出版し全国書店に平積みに。10冊以上出版した著者や、7万部超えのベストセラーも生まれています。

ORDINARY(オーディナリー)とは
教授の深井次郎さんと本講義の卒業生有志で立ち上げた「書く人のためのウェブマガジン」。メンバーの執筆活動を支援するため2013年法人化し、実験的な表現の場や新しい仕事づくりをしています。

(第64期募集開始日:2022年10月12日)

 

こんなかたが対象です

自分を表現するため、世の中を変えるため、雇われずに自由に働くため、仲間をつくるため。本を書く動機が人それぞれなら、講義への参加理由もさまざまでOKです。「いつか自分の本を出せたら」と企む方から、「いますぐ出したい」、「すでに本をだしているけど、もっと突き抜けたい」方、または教養として、本づくりの裏側をのぞいて刺激を得たいという方にもためになる内容になっています。

卒業者の声
  • ・講義中に出てきた「その人をいいと思うのは自分もその人と同じものを持ってるからだ」という言葉です。それと、深井さんが「一緒に頑張りましょう」と言ってくれたことが、すごく勇気がでました。
  • ・生身の人間はぶれるけれど、キャラはぶれない、挫折を味わい乗り越えた経験は同じ悩みを持っている人に役立つ、企画は半乾きの状態で持って行く、誰も読んでいなくても書ける人が強い、などなど。名言だらけの講義でした!
教授からのメッセージ


講義計画

第1回

本と自分 ~本を書くために一番大切なこと~

・自分にしか書けないテーマ、ジャンル、得意分野の見つけ方
・人がお金を払ってでも読みたい「価値ある本」とは。マーケットイン発想とプロダクトアウト発想
・自分の著者タイプ「4つのフロータイプ」を分析。書くべきテーマ掘り起こしワーク
<必須課題>著者プロフィールを書く

第2回

本とキャラクター ~共感される著者キャラクターとは~

・オリジナリティー発見法。自分の強みと売りを徹底分析。融合モデリング手法
・読者の目に止まるプロフィール。外してはいけない3つのポイント
・独自の視点をどう持つか。自分の言葉をつくるには
<実践ワーク>テーマに沿って執筆800字。提出者には個別添削付き

第3回

本とインプット ~自分の強味をつくるインプット術~

・発想の源。アイデアの種をどこから持ってくるか。対立概念を組み合わせる
・企画の切り口を発見する。読者の視点に立つために何をするか
・情報収集法。何気ない日常からネタを生み出すには。使えるツール、施設

第4回

本とアウトプット ~心を動かす表現を生み出すには~

・型を覚えれば、書くスピードが上がる。考える時間を短縮できる
・体験談を書く。すでに自分の中にあるはずの体験情報をどう引き出すか
・出版企画書をつくる。刺さるタイトル12パターン。リミックスの技法

第5回

本と未来 ~さあ、次なる一歩をふみだそう~

・出版企画書とサンプル原稿を発表しよう。各メンバーへの講評&コンサルティング
・出版化するための具体的なアクション、プロモーション戦略をいっしょに考える
・配布資料:出版化事例レポート、マスコミPR用FAX文面、書籍販促ツール、採用された企画書実物(社外秘)、など
ORDINARY

キュレーター

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スケジュール

講義名
自分の本をつくる方法 ※満席
日程

第1回:12月29日(木)13:00-15:00

第2回:12月29日(木)15:30-17:30

第3回:12月30日(金)13:00-15:00

第4回:12月30日(金)15:30-17:30

第5回:1月3日(火)13:30-16:30

定員
10名 ※定員になり次第締切 
申込締切日
12月28日(水)
授業料
36,000円(税込39,600円)
キャンパス

永田町みどり荘キャンパス(GRID5階)

【住所】
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-5-3
Nagatacho GRID 5F

【アクセス】
半蔵門線・南北線・有楽町線 「永田町駅」
4番、9番b出口より徒歩2分

 

持ち物、その他注意事項
テキスト代1冊500円を初回講義時に集めます。
講義時間について
講義の進行状況により30分ほど延長する可能性があります。なるべく時間に余裕を持っての参加をお勧めします
補講について
欠席した場合、 教授にご連絡頂き、次回講義の30分前に補講が受けられます。 ただし、初回講義案内時にお知らせするメーリングリストにて、欠席のご連絡を予めいただいていた方に限り対応いたします。
コロナのリスクについて
マスク着用、手指消毒、換気の対策をした上で、対面で実施します。もし東京都から対面中止の要請を受けた場合に限り、オンライン講義に移行します。
お申し込みいただいた方へ
事務局より、初回受講についてグループメールを送信しております。届いていない方は、迷惑フォルダに入ることがございますので、ご確認ください。万が一、届いていない場合は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

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