創立者のことば

「自由に生きるには」 黒崎輝男

創立者のことば

自由大学を始める前に、スクーリングパッド(學びの発射台)、というのを始めました。以前、僕は、生活の探究を求めて、家具を中心にデザインをする会社を始めました。世界中で現在活躍するデザイナーを育てたり、一緒にデザインした家具やインテリアデザインを広めることを仕事にしていました。

そこでは、みんなが求めている、豊かで良い生活は結局、美しくて、良い家具に囲まれた空間に宿る、ということを考えていました。すると、そこでは、豊かな生活は、結局、自由な思考、自由を求める心に宿る。という風に考えが進みました。


現代は宗教心が弱くなり、その変わりに、自然に寄り添う、生活の確信といったものを求め、彷徨することが現状です。近代人は自由と言う簡単には答えのでない大きな問題の前で、どう生きて行こうかと迷っているようです。

働くということは何処に就職していくらの給料をもらうということだけではない視点があるということ、自由を求めて生きて行く為に仕事をするということはどうしたら良いのか?そこで、スクーリングパッドで僕が気がついたこと。それは、誰かが全て教えてくれることではなく、何が問題か?が問題なのかを明らかにするということ。

創立者のことば

創立者のことば

そのプロセスを通じて、講義を創造して行くという學び方、自由を求めて、大きく學ぶには好奇心や、ふと疑問に思ったことを掘り下げて、學びのキュレイションを核に、學びの体系を作って行くことではないかということです。

一人の有能な教授から學ぶというより、色々な人の意見をどうキュレーションしてそこから、自分なりに考えと確信をつかんで行くということこそ、現代の學びとして必要なのではないかということです。すると身近なことに沢山學びが隠れていてまた沢山の人が同じ疑問を持っているということが解りました。そこにこそこれからの學びのヒントが有ると思います。自由大学の始めた、學びの新しい形、それは自由に生きる上に有効なツールに成るものと思います。


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