講義レポート

初詣がもっと楽しくなる神社のはなし

「神社学」講義レポート

こんにちは、学長の和泉里佳です。今年もあっという間に残りわずか。お正月には初詣に行ったり旅先で神社に行く機会も増えるということで、年末年始スペシャルバージョンで開催中の「神社学」にお伺いしてきました。

神社学に来ている受講生の方々は、性別や年齢、お仕事もさまざま。山頂に行くと必ずと言っていいほど神社があるのでちょっと気になってという山登り好きの人も。旅が好き、日本人のルーツを学んでみたい、ゲームから神話に興味を持ったなど、きっかけもいろいろの様子。


神社というのは、実は小さな頃から身近にあるけれど、由来や祀られている神様のことなどは教科書では教わらなかったし、誰も教えてくれなかったこと。大人になって、海外に行って、いろいろな場面で自分の原点に立ち返った時に、自分のルーツや自然と共に生きてきた民族性、価値観など、日本のことをもっと知りたいと思った、という人も多くいました。これは私自身もすごく共感するところであります。
雑誌エココロが人気の出版社エスプレの社長でもある神社が大好きな中村教授は、話し出したらノンストップ。JINJA BOOKを教科書にしながら、話は展開していきます。
日本人としてのアイデンティティ、韓国との関係性、朝鮮半島から大移動してきた謎の豪族「秦一族」の話、秦の始皇帝や土木技術の伝承、そして日本人のルーツにはユダヤ人との関係があるかもしれないという「日ユ同祖論」、神道とユダヤ教やキリスト教との共通点や関係性、日本一古いお祭として有名な京都の祇園祭の起源、神輿の原型や三種の神器、虎の巻や拍手など日本語のルーツなど、一般メディアでは扱われないような内容の話も交えながら、壮大なロマンさえ感じられる話の数々。
何も知らずに近所の神社にお参りするのも良いけれど、知っているともっと楽しめることがたくさんありそう。神社は奥が深いから、楽しみが尽きることがないですよね、と楽しそうに話す中村さん。

初詣はどこに行く?という話題から、せっかくそこまで行くならあの神社にも行ってみたら?という日本全国のおすすめ神社とそのエピソード紹介、お参りの仕方まで、教室はインタラクティブな神社トークが続きました。これぞみんなで学ぶ醍醐味ですね。
どこが有名、良い悪いではなくて、なぜそこに行くのか。例えば、今年は足元をしっかり盤石なものにしたいから巨石がご神体になっている神社で初日の出を見る。せっかくだから新年は自分の想いをこめて神社を選び、初詣に出かけたらもっと面白くなる。そんな風に考えるとお正月がもっと楽しくなりますね。みなさんはどんな初詣にしますか?

 



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