こんにちは、サポーターの須貝です。
6月11日(土)から新講義「神社学」が始まりました。女性が多めの第1期、まずは初回の様子をレポートします。
最近、パワースポットブームなどで、神社が注目されています。しかし、神社について深く理解している人は意外と少ないのではないでしょうか?受講生の方々は、神社学の講義を受けようと思った動機はさまざま。ただ、神社についてもっと知りたいのは共通でした。
■なぜ神社に興味を持ったのか?
ゲストに来て頂いたオーガニックコンシェルジュの岡村貴子さん。
岡村さんが、神社に興味を持ったのは、結婚がきっかけ。結婚相手が出雲出身で、神社で結婚式をしたそうです。またオーガニックと神社は、自然を受け入れる考え方など共通するところが多いとのこと。
雑誌エココロの発行人でもある教授の中村真さんが、神社に興味を持ったのは、15年前、南米を貧乏旅行していたときに自分の国について本気に考えたのがきっかけ。なぜなら、他の国の人々は、自分の国について深いアイデンティティを持っていたから。帰国後、日本中を旅していたときに、神社がどこの町や村にも大抵あることを不思議に思い、
徐々に惹かれていったそうです。
■日本人の順応性と協調性
日本人は、主張しないし、相手の意見を受け入れてしまう。そのことは悪く言われることもある。しかしそういった国民性のため、争いが少なく、他の国のように宗教戦争が、数百年前からほとんどなかった。そのため、日本では、火をつければあっという間に燃えてなくなってしまうような昔の木造建築もたくさん残っている。また世界宗教者平和会議では、ケンカの仲裁役とも言える立場を日本の神道が担っているというエピソードも。
■神社は感謝する場所
神社というと、一般的に願い事をすることだと思われている。しかし、僕にとって神社は感謝する場所だと中村教授。中村教授は、神社に行ったら、今日ここに来るまで生かしてくれたことに対して、感謝する。受講生のひとりは、そのことを聞いてすごく目から鱗が落ちたと感想を言っていました。
■お伊勢参りは、日本人の聖地巡礼
神社の中でも、最高格といわれるのが、伊勢神宮。伊勢神宮は、お伊勢さんとも言われるが、正式名称は、神宮。神宮は、ひとつの宮のことを言うのではなく、内宮を中心に125社の総称を指し示すもの。
神宮の特徴として式年遷宮がある。それは、社殿を20年に1度造り変える大祭。
式年遷宮は、神宮が造られてから、第二次世界大戦のとき以外毎回行われている。一般庶民が、簡単に旅には出られない江戸時代。一生に一度はお伊勢さんと、半年の間になんと500万人も訪れていた。まさに、お伊勢参りは、日本人の聖地巡礼といえる。
初回から、中村教授の熱のこもった講義に、みなさん真剣に聞いてきました。
日本人のアイデンティティな何か考えさせられる講義でした。
次回は、神話について取り上げます。また、日ユ同祖論についても解説していきます。