講義レポート

身近だけど意外と知らない日本茶の魅力

「日本茶、コトはじめ」講義レポート

こんにちは、キュレーターの岡島です。八十八夜を過ぎたゴールデンウイーク明けから「日本茶、コトはじめ」の第1期がスタートいたしました。受講生の半数が男性で、日本茶の格好良さに気づいてくれた感度の髙い方々が集まった印象です。実際、日本茶インストラクターの方や、ご実家が製茶工場であったり、お寿司屋さんや飲料メーカーの方などお茶に縁のある方々ばかりでした。

日本茶、コトはじめ緑茶はクリエイティブな飲み物?!
この講義で取り扱う”お茶”はツバキ科のチャノキの葉を加工してつくられたものを指します。製造加工の違いにより「緑茶」「紅茶」「烏龍茶」になります。さらに「緑茶」は摘んだ葉の蒸す時間や葉の部位によって煎茶、番茶、茎茶、粉茶などができあがります。更に二次加工をして、玄米茶やほうじ茶にもなるのです。

1回目は「自分の味覚の軸を知る」ということで、6つの産地の緑茶を飲み比べしました。「すっきり」「さわやか」「どっしり」「まろやか」という軸を頼りに、それぞれお茶の個性を言葉で表現していきます。お茶は”はんなり”というイメージがあるかもしれませんが、飲み比べることにより個性が際立ちます。鹿児島知覧茶を「筋肉質でマッチョ」と表現した人もいるくらい。関東近郊の出身だと静岡深蒸し茶が馴染み深いようです。それもそのはず、深蒸し茶は東京の水でも美味しく飲めるように開発された商品なのです。

自分の舌の好みを知ってお茶屋さんへGO
お茶は農作物ですから、土地の空気を存分に吸って育ちます。その個性を表現するには急須で緑茶を楽しむことが一番。教授の市川さんから急須の選び方を指南していただき、3回目の講義までにMY急須を準備してくることになりました。普段、地元の商店街で見かけるお茶屋さんに入る機会がない人も、好みの味が分かっていたらお店の方に相談できますよね。買い物をするときに会話があるって楽しいことだと思いませんか? 自分の軸をつくりながら、日本茶の世界を広げる第一歩を踏み出しましょう。

 



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