大都会・東京ならではの登山ライフを、みんなで考え、作り、楽しむ「東京・日帰り登山ライフ」。4期受講生の永見拓郎さんからレポートが届きました。
僕はもともと登山には強い興味がありました。それは運動神経よりも忍耐力や体力が必要なところ、自然や自分と対峙する時間が持てるところ、など色々な部分で自分に合ったアクティビティだ、と何気なしに感じていたからです。
しかし、どうやって行けばいいのか?何を持っていけばいいのか?誰と行けばいいのか?そういった疑問が先に立ち、また、たまたま周囲に登山をしている友人がいなかったこともあり、実行に移すまでには至っていませんでした。
そういった中で何気なしに見つけた「東京・日帰り登山ライフ」、これこそまさに自分が求めていた”キッカケ”にピタリとはまったフレーズでした。
集まった仲間はみな初心者ながら登山に対してポジティブで楽しもうという気持ちを持ち、登山を通じて人生を豊かにしようと考えている、本当に素敵な仲間たちばかり。講義内容は基本的でありながら要所を押さえたコンパクトなもの、ギア選びに対する現場感覚からのアドバイス(これは大内さんのギアに対するこだわりや愛を感じる、男子にはたまらないものでした)、地図の簡単な見方や隊列の組み方など、低山登山には十分なものでした。
そして、チーム毎に定める登山への目標設定やアプローチの統一、これが今回の講座の肝であったと僕は思います。ちなみに僕らのチーム目標は「山の山頂でコース的なおいしいものを食べ、登山の思い出をA4用紙にアナログ的にまとめる」というもの。単なる登山ではなく、登山+αを考える、しかもちょっと前まで見ず知らずの人たちだった仲間とともに、これは非常に新鮮で刺激的なものでした。
実際の日帰り登山についても、それまでの講義を通じて得た「登山に対して同じような感覚を持った仲間たち」と登ることは単に登山に行くことで得られる以上の達成感や満足感が得られる素晴らしい体験となりました。
「山の高低ではなく、山で何をするか?」というこの考えは、たとえば「どこで働くかではなく、どうやって働くか?」というような近年の私たちの生活(ライフ)における価値観の多様化に通ずるものがあり、僕のような新たに登山の世界に入っていく者にとっては非常にスムーズに受け入れられる素晴らしい考え方であると思います。
そして、この講義は一生の登山友達を作る絶好の場としても非常に価値のあるものでした。素晴らしき登山ライフ、ぜひみなさんにも感じてほしいです。