講義レポート

受講生同士のライフスタイルから学ぶ

「生き方デザイン学」講義レポート

こんにちは!生き方デザイン学キュレーター海野千尋です。
2015年9月から始まった生き方デザイン学11期は、教授・キュレーター共に出産して子どもが産まれたのちの期となりました。

受講生もライフイベントを迎える前後の方々、子育てをしながらどのように生きていこうか考えておられる方、さまざまでした。そんな受講生から、今回は熱い感想を数々いただいたのでご紹介したいと思います。

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「働くことが好き」、「仕事で社会に貢献したい」、「家族を大切にしたい」「子育てを楽しみたい」など、私はそれぞれの出来事を別のものとしてひとつずつ考えており、相反することがあると悩むことがありました。「軸を考える」ということに興味を持ち受講しました。

受講してゲストのお話を聞いたことで直面している出来事はこれからの糧になるんだ!と物事を前向きにとらえる力が作られ、心が軽くなりました。また、受講したメンバーの話を聞くこと、言葉で語り合うことで、頭がすっきりしました。その結果、すべてが私の要素だ!と思うことができました。自分らしく正直でありたい、そのための軸を見つけることができたように思います。とても濃い、自分のための時間をもつことができました。(11期生/宮本香織さん)

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妊娠が発覚し、この事自体は幸せなのに、つわりにより、これまで注ぎ込みたいだけ注ぎ込めた仕事やその他の活動にも力を発揮しきれず、思い通りに行かない日々。誰にも言えず、取り残された気分になっていました。

そんな時、生き方デザイン学を受講し、今では、子育てもやりたい事も「両方挑戦できる事が幸せ」と思えるようになりました。理由は2つ。1つ目は今は子育ても仕事も思い切りやっている教授、ゲストの女性が皆人生の「波」をうまく利用して夢を実現させていたからです。

2つ目は講義仲間それぞれの悩みや、価値観を聞くことができ、終わってみれば、身近な人しか見えていなかった時と比べて、より自分の趣向や軸があぶり出され客観視でき、悩んでるのは自分だけじゃない、と楽な気持ちになりました。(11期生/山田紗織さん)

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結婚をして数年、30代となり自分の状況を振り返った時に、「このままだと家庭生活はないがしろになりそう」「今の職場では子どもは持ちづらいかも」という結婚と仕事に対する疑問が強くなりました。一度根本から生き方を考え直して検討する機会が必要と思い、今回の受講を決めました。

受講後、自分が何を大事に生きていきたいのかがある程度明確になったことで、判断基準ができ、仕事をどう続けたいのか、未来のために今やることは何なのか、同じように悩んでも、今までのように漠然と考えることが少なくなってきたように感じます。また、パートナーである夫とも、講義の話を雑談でも話していたことにより、これからのことを前向きにお互いに考えられるようになってきたのではないか、と変化を感じています。(11期生/日高裕子さん)

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生き方デザイン学の受講は、「とても刺激的で楽しく、良い経験でした。
私も、仕事や結婚生活に不安を抱えもやもやしっ放しの毎日を送っている時に、藁をもすがる気持ちで「生き方デザイン学」を受講しました。子どもができない不安、中途半端な妊活の最中に転職への思いが募るのに、気がはいらず、誰にも相談できず、悶々としていました。「子どもがほしい」という願望は人に伝えるのが難しいです。

37歳子どものいない私には、そのことで少なからず他人の心無い言葉を敏感に感じてきているし、この気持ちを人に伝えることはとても怖いことで、また傷つくことは避けたいことです。でも人に告白することで気持ちが楽になることはわかっています。この「告白」が私にとってはまず越えなくてはならない壁でした。第一回の受講日にその壁が越えられたことが、まず自分にとって良かったことです。

計5回の受講を通して、自分のもやもやした自己嫌悪はとり払われ、答えは見えずとも光の見える経験になったこと、自分でも驚いているし、改めて「問題の解決んいは良い過程が必要」なんだと実感しました。(11期生/まささん)
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受講生皆さんが、今の自分に悩み、戸惑い、モヤモヤとした想いを抱えながらも参加してくださっていること。そして講義を受け、さまざまなゲストの生き方に触れ、毎回の宿題に自分の内部を掘り下げていくことで自分の軸を少しずつあぶり出していくこと。

「今」を打破するためには他者と触れ、自分の今まで大事にしてきていることをもう一度触れてみることで、皆さんの表情が、声のトーンが、話の仕方が、毎回ごとに少しずつ変化していくことが見えてきます。

今回もとても素敵な受講生皆さんと時間を共有できたことを、とてもうれしく思っています。
次回は2016年が始まった2-3月の予定。また新しい受講生の皆さんとお会いできることを楽しみにしています!

text:海野千尋



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