講義レポート

自分の問いに向き合って考える

「生き方デザイン学」 第17期生 キュレーター青木佑さん

生き方デザイン学レポート

 

「大学を出てからずっと働いているし、それなりに頑張ってきたつもりだけどけっきょく何者にもなれていないという自分を焦らせる気持ちから自由になりたい。

何か肩書きのあるひとになりたいわけではない、何かを一人で創り出せる人になりたいわけでもない(と、思っているはず…本当はなりたいのかな?)。でも、私はこれができます!と胸を張って言えることがない、この先ライフイベントあったときどうする?と先の見えなさに落ち込みます。矛盾している気持ちが辛いです。

まだ体験していないライフステージの変化に対して、漠然とした不安を持っています。いろんな方のお話しや思想を聞き、自分の不安のもとを探りたいと思っています。」

こんにちは。今回の生き方デザイン学のキュレーターであるわたし、青木は「生き方デザイン学17期」の参加者です。

上記の文章は、当時、わたしが「生き方デザイン学」への参加申し込みを行う際に書いた内容です。

結婚して子を産んで育てていくって、相手あってのことだし、働く上でさらにそれが加わるって、どうにも難しい気がしてしまうんです。きっともし現実になったら、”どうにかこうにか”するんだろう(多くの人が、そうしているのだから)と思ってはいるけれど、わたしにできる?しかも働きながら?でも、同年代で既にそのライフイベントを迎えている人もたくさんいる…と、ぐるぐるあれこれ考えながら、何かこの”もやもや”を晴らすためのヒントが欲しいと思って参加したのが「生き方デザイン学 第17期」でした。

生き方デザイン学レポート

講義では、ゲストの皆さんが「どうにかこうにかやってきたこと」「これからどうにかやっていくしかないけどこんな風にやってみようと思っていること」を聞くことができました。

そして、
「周りからは順風満帆に見えるような、立派な肩書を持っている人も、悩んだりぶつかったりしてるんだ…」

「どちらかを諦める選択肢だけじゃなくて、ゆくゆく”どちらも選べた”と思える状態に持っていくこともできるみたい…」

「どこかにゴールや正解があるわけではなくて、変化し続けることを前提にいることがどうやら必要らしい…」

と、文字にしてみるとどれも当たり前のことのようですが、そのことに改めて、実感を持って気づく時間だったように思います。

特効薬や魔法のようななにかがあるわけではないんです。
でもそれよりも、「わたしの引き出し」の中にいろんな人の生き方・暮らし方・働き方がストックされている状態は、自分がライフイベントを迎える時や、この先の生き方をイメージする時に、大切な一つの視点になるものだと思っています。

「生き方デザイン学」は、自分の中の「この先どうしたらいい?」「わたしはどうしたい?」に対してはっきりと明確な答えを誰かが与えてくれたり、解決のアイデアがパッとひらめくというわけではないかもしれません。でも、自分への問いに対して向き合って考えるための、ヒントとなるような小さなステップが、いくつも自分で挙げられるようになるはずです。

TEXT:「生き方デザイン学」 第17期生 キュレーター青木佑さん



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