講義レポート

SNSを通してみえてくる自分の世界と価値観

キュレーターコラム てのひらメディア学 森田真衣

てのひらメディア学
突然ですが、この一ヶ月の間どのくらいSNSを通して情報に触れましたか?

未だにテレビの存在は大きいとはいえ、若年層になればなるほどテレビを見る時間以上にSNSや動画投稿サイトを見る時間の方が長く、スポンサーありきのテレビ業界ではなく個人レベルで本音を伝え続けるSNSの方が関心度も信用度も上がっています。

そして欲しい情報を選んでアクセスもでき、自分でカスタマイズできることも魅力のひとつでもあります。

実際に私自身もコロナの時代に突入してからSNSのフォロワーが再度増え始めてきています。

私の場合、情報発信する内容は「日本酒」。

この一択に限られているためフォロワーの嗜好性がわかりやすく、発信する情報にダイレクトにアクセスしてきてくれます。やはり、オンライン飲み会も増えているからなのか日本酒の味わいの表現や購入できる場所をお伝えすると「いいね!」数やエンゲージが高くなります。あとは都会のフォロワーが多いのか、日本酒の原料である米にまつわる画像や田んぼの様子、自然を感じられる写真に対してもアクティブな反応があります。

それに個人的にはどんな銘柄に反応が集まるのかというのも見ていてとても面白く、SNSと酒蔵の属性も垣間みえてきます。

なので私も志向を変えて写真投稿に限らず、酒蔵とのオンライントークを行ったり、文字だけの情報発信を行ったりもしています。オンライントークはアーカイブもできるので、そのあとにもラジオ感覚で聴いていただきたいと思いシリーズ化をしています。

私は仕事のつながりから「日本酒」に限って情報発信をしてきていますが、今後は「(日本酒に合う)料理」の情報発信も行おうと計画中です。そのメンバーがまさに、てのひらメディア学のゲストのお二人です。一人で発信を行うのも良いですが私は性格上チームを組んでやっていった方がうまくいくため、仲間と共にやっていく予定です。情報の方向性やコロナが落ち着いたのちのリアルへの繋げ方なども一緒に考えています。日本酒の発信は主にインスタグラムを行っていますが、時代は確実に動画の時代になっていきます。

好きが高じてそのジャンルがSNSの属性にハマればどんな人でも発信者になれるというのもSNSの魅力です。ジャンルに特化して、オリジナルの観点でアップしているとフォロワーの数の多さだけではなく質の高いフォロワーがつき良い流れが生まれてきます。

自分にとって些細なことでもその観点が誰かにとっては気づきであると信じて毎回発信をおこなっています。

コロナの蔓延と先行きの見えない時代の中、ソーシャルディスタンスが常に保たれた(笑)SNSの世界は益々存在感を増していくジャンルであると思っています。その時代の切り替わりの真ん中にいる中で、どの立場に立ってみるか。

私はほどよい距離感を持ちつつも自分のマインドのアウトプットの場としても発信者でい続けたいと思っています。

TEXT:キュレーター  森田真衣

担当講義: てのひらメディア学【オンライン】
     sense of SAKE



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