講義レポート

【受講生の声】発信の根っこにあるのは「書きたい」気持ち

地域の魅力発信学 第1期講義レポート

地域の魅力発信学』キュレーターの林 花代子です。

新講義として、『地域の魅力発信学』第1期が2021年6月にスタート。

この講義では、自分が好きな地域や思い入れのある場所の、情報を発信する仕方、取材先の選定、世界観の作り方などを学びます。

しかし、そのハウツーだけを学ぶ場ではありません。

この講義を受けたことで、

・応援や共感の気持ちを持って、アンバサダーやブリッジ的役割を担う人となるために必要な事とは?

・自分が地域の人たちへ何をもたらし、地域を訪れたい人たちへ何を届けられるのか?

を自分ごとに置き換えて考え、学んだハウツーから発展させる事ができるようになることと、そのような人たちを増やしていくことが、この講義の真髄であり最終的なゴールです。

受講生の中には、仕事で地域の情報発信に関わる方もいらっしゃいましたが、多くの方がこれから情報発信をしてみたい、自分の言葉で伝えられたらよいな…という想いでスタートした方たちばかりです。

様々な立場や、想いを持って集まった受講生たちが、学びを終えたいま何を感じるのか。受講生の声をご紹介します。

 

●講義で印象に残った言葉やエピソードなどがあれば教えて下さい。

・「独りよがりではない」発信がどういうものか考えるきっかけとなりました。インフルエンサーではなくアンバサダーとなり、その土地らしさを伝えることが大事だということも印象に残っています。

・編集者は、「職人」として取材対象の魅力を発信するものだ、という甲斐みのりさんの言葉。

・「好き」だけで終わらせず、その理由を深掘りすることが自分視点を構築するのにつながる。

・神藤さんの『d design travel』の一貫した考え方に感銘を受けました。

・林さんから、発信の基礎の基礎から教えていただきました。

・ゲスト教授、キュレーター、いずれの方も、その熱量に圧倒されました。物を発信する根っこにあるのは書きたいという気持ちなのだと改めて痛感しました。

・講義の中で何度か耳にした「とにかくやってみる。」が印象に残っています。まずはやってみようとふつふつ力が湧きました。

 

 

●受講前と後ではどんな変化を感じていますか?

・受講前は考えがまとまっていませんでしたが、回を重ねるごとに頭の中が整理できて、迷いが少しずつなくなっていった気がします。受講しなければまだずっと迷ったままだったと思うので、参加してよかったです。林さんの言葉やゲストのお二人の言葉がとてもためになりました。迷った時は皆さんの言葉を思い出して、楽しくがんばれそうです。

・地域や物事を見る視点が変わりました。なぜ好きなのか、どこに魅力を感じるのか、考えるようになりました。また、自分以上に熱量を持った、仲間を得られたことが大きいです。

・なんのために取材をするのか、誰のために文を編み出すのか。あらゆることを考える上で、「目的」の視点を持てるようになった気がします。

・まさか自分がZINEを創りたいと思うようになるとは思いませんでした。本気で企画を考えたことや、先生の親身な添削やフィードバックにより、どんどん「やりたい」気持ちが高まりました。

・地域の魅力を深掘りし、どうやって自分らしく発信するかを考えるうちに、最終的に自分らしいとはそもそも何かを考えるきっかけになったり、自分の『好き』とは何かを考えることに繋がっていった。また、実際に考え、手を動かすことで発信する際の自分の得意な部分や苦手な部分を理解することができた。受講前に想像していたことよりも、深い学びになった。

●その他

・当初は自分の『好き』を決めること自体に、ハードルの高さを感じてしまい、宿題にも毎回頭を悩ませましたが、何度も考えるきっかけを与えられ、中途半端だったとしてもアウトプットしていったことにより、次第に自分の中で考えがまとまっていったような気がします。全講義を通してとても内容の密度が高く、学びが多かったです!

・キュレーターである林さんやゲスト教授の方々のお話は、普段生活していたら聞けるような講義ではありません。本当に受けてよかったです。ありがとうございました。

 

全5回講義のうちゲスト教授に、第2回はD&DEPARTMENT PROJECT『d design travel』編集長の神藤秀人さん、第3回は文筆家の甲斐みのりさん。

プロから直々に学べる貴重な機会に、講義全体にピリッと良い緊張感が走りました。

受講生たちが刺激を受け、終盤の講義へ向けてやる気のギアが一層上がり、みんなで一緒に最終講義へ向けて駆け抜けていったように思います。

講義当初、実際に情報発信を取り組んでいくかはまだ曖昧だった受講生が、自ら積極的に情報発信へ取り組んでみようと、気持ちが一歩大きく前進したのも感じました。

テクニックが書かれた書籍やブログやSNSを通じて、情報発信の手法は学べますが、やはり「生の声」を通じて学び、地域の魅力発信にかける想いや熱量までをも講師陣から直接感じ取れたことは、学びの場があるからこそ得られる大いなる副産物ではないでしょうか。

さらに、共に学ぶ同志がいて、お互いに刺激を受けながら、講義全体で大きな気流となって進めていけることも、自分一人では決して得られないかけがえのないものです。

学びを終えた受講生たちが、自分がその地域に惹かれた原点を大切にしながら、今後どのように自分の言葉で伝える事に関わっていくのか、今後が楽しみです。

 

 

第1期は満席で好評につき、次期講義はより広く受講して頂けるよう【オンライン】での募集が決定。現在お申込み受付中です。

自分の言葉で何かを発信したい。けれど何から始めたらよいか分からない方、地域の魅力を伝える「情報発信」の第一歩を一緒に踏み出してみませんか?


※現在、募集中「地域の魅力発信学【オンライン】」は、遠方や海外在住の方にもお勧めです。



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