講義情報

地域の魅力発信学【オンライン】

地域の魅力発信学【オンライン】

「好き」で街と人をつなぐ

創り伝える学部-circle創り伝える学部
地域の魅力発信学【オンライン】

講義について

自分の「好き」×地域の「魅力」で、ローカルの価値を高める
好きなモノ・コト・人・店、ひいてはそれらが根付く地域や街や国を情報発信して応援したい人向けに、自分オリジナル視点で魅力を発見して伝えるスペシャリストになるための講義です。

その地域が本来持っているポテンシャルを、最大限かつ魅了的に引き出し、高め、発信し、共感を得る。情報を発信した先に、地域の人たちに幸せや利益をもたらすことは何かを学びます。

「バズる」とは対極にある講義
持続可能な開発目標SDGsが叫ばれ、サステナブルな動きが世の中で広がる中、情報発信においても同じような取り組みが必要と感じます。SNSでいいねの数や、いかにバズるかといった目先だけの利益が先行すると、その情報は目には留まるかもしれませんが、心には残らない「使い捨て」の情報に。ただの流行や一時的なブームに終わらないようにするには? 時代が変わっても、ブームが去っても、人の心に残る真の魅力、真のファンを作る情報発信を行うことがこれからは必要なのではないでしょうか。

旅に行けない今。だからこそ高まる、地域の魅力を発信する必要性
地域・街・国を「好き」の気持ちの独り歩きではなく、「好き」を原点にして情報発信をした結果、地域貢献・町おこし・地方創生・魅力再発見につながる活動で、周りの人や街にハッピースパイラルを起こせることも見据えています。

どのような発信方法、表現方法がよいのかゴールを見越した上で、魅力の伝え方のスペシャリストとして、結果的に人と街を繋ぐブリッジ役になることが求められています。

<この講義の魅力>
企画・取材・編集・発信の総合力で、その先の地域おこしにつなげる
1億総表現者の時代と言われ、誰でも情報発信ができメディアを持てる今、溢れる情報の中で、価値ある情報を発信するには総合力が必要です。企画、実行力、人を巻き込む力、取材術、伝え方、切り口、調整力、編集者の視点、プロデューサー的観点…etc 挙げれば切りがないほど。

ましてや、情報発信媒体は増えボーダーレスとなり、紙面、WEB、SNS、イベント、コミュニティ作りなど、媒体から場作りといった多面的な展開が必然となってきました。全体を見通す力を持った上でバランス良く調整し、条件や状況によって、アメーバのように方法や形やチームを変え、柔軟に対応できる総合力とは何かを知りましょう。

プロから直々に学ぶ、取材や編集の極意
第一線で活躍するトラベル雑誌編集長と文筆家のゲスト教授をお招きして、プロの技・極意を直々に学べるのは貴重な機会です。心で感じたことや、目に見えているが形のないものを、いかにして分かりやすく魅力的に伝え、人の心に届けるか。プロの視点を間近で感じ取り、より深いレベルの学びを得ましょう。

企画から始まり、ゴールまでを設定し、それに見合った取材対象の選定方法や見つけ方、取材・編集などについて学び、一本軸が通った情報の届け方を目指します。

発信して終わりではない、伝えて満足ではない。届けたい人に届け、その結果、その地に人の訪れをもたらし、地域の人たちへ利益や幸せをもたらす、全体プロジェクトとして俯瞰的に捉える視点も必要性も学べます。

自分の「好き」と「強み」を活かす。オリジナリティを目指そう
特定の地域・街・国への愛と応援する気持ちを言語化・具現化し、ご自身が持つ偏愛の心を、独自の目線・切り口・方法で地域をより魅力的に伝える力をつけましょう。

5回の講義計画は、企画・取材・編集・伝える・広げるといった、実際に情報発信する流れに沿って、時にワークを行いながら実践的に学びます。好きな物が特にない、強みがないと思われている方にとっては、自分の「好き」を見つける力・育てる視点も発見することに繋がります。好きを深めて、自分にしか作れない世界観も見つけます。

<キュレーター林 花代子さんからのメッセージ>
情報の切り貼りではない、愛を持って地域を応援
何が正解か分からないまま、挑戦と失敗を繰り返しながら、私自身がただただ「好き!」の気持ちだけで大好きな国・マルタ共和国の魅力を発信し続けて9年。その活動から、自分が見聞きした物、自分が体験した事を、自分の言葉で「第一次情報発信者」として最大限に魅力を表現し発信することの大切さを感じます。

同じく、好きな地域や、応援したいふるさと、そこに根ざす物・人・事・お店などを盛り上げたい純粋な気持ちを持つ方々へ。【取材・編集・執筆・発信の力】で、魅力を伝える楽しさを一緒に見つけていきましょう。誰かがどこかで言っていた情報をコピペするのではない、愛あるゆえの自分にしかない視点や強みの発見にもつながると嬉しいです。

(第4期募集開始日2022年4月1日)

こんな方が対象です

・好きな地域(国、街、場所、お店、人、事、物など)を、自分の言葉で魅力を人に伝えたい

・魅力の伝え方、掘り下げる取材の仕方、編集など情報発信の総合的なスキルを学びたい

・特定の地域に関する発信力を高めたい、プロジェクトを起こして地域を盛り上げたい

・自分の好きと強みを活かして、ブリッジ役として人や地域の役に立ちたい

・愛を持って応援し、魅力を発見し伝えることで、地域活性やその場所に貢献したい

キュレーター林花代子さんよりメッセージ

卒業者の声

・地域の魅力を深掘りし、どうやって自分らしく発信するかを考えるうちに、最終的に自分らしいとはそもそも何かを考えるきっかけになったり、自分の『好き』とは何かを考えることに繋がっていった。また、実際に考え、手を動かすことで発信する際の自分の得意な部分や苦手な部分を理解することができた。受講前に想像していたことよりも、深い学びになった。

・まさか自分がZINEを創りたいと思うようになるとは思いませんでした。本気で企画を考えたことや、先生の親身な添削やフィードバックにより、どんどん「やりたい」気持ちが高まりました。

・受講前は考えがまとまっていませんでしたが、回を重ねるごとに頭の中が整理できて、迷いが少しずつなくなっていった気がします。 受講しなければまだずっと迷ったままだったと思うので、参加してよかったです。 林さんの言葉やゲストのお二人の言葉がとてもためになりました。 迷った時は皆さんの言葉を思い出して、楽しくがんばれそうです。

・地域や物事を見る視点が変わりました。なぜ好きなのか、どこに魅力を感じるのか、考えるようになりました。 また、自分以上に熱量を持った、仲間を得られたことが大きいです。

・自分には丁寧さが足りないなと感じ、月並みですが解像度を上げて地域を眺めようと思っています。甲斐みのりさんの範囲を決めて、ここから好きを見つけるぞ!という設定をすると、目に映るもの全てが愛おしく見える体験をして、どんなメガネをかけて自分の生きている世界を眺めるのかが自分の生きる世界を作るのだと実感できたことは私にとってとても価値あることだったと思います。

・受講前は伝えたい内容はあるもののその方法が分からず、型にはまりがちな面がありましたが、受講後は自分の世界観を持ち、本当に好きなものを自分の言葉で発信していこうと、考え方に大きな変化がありました。また完成していなくてもとにかく書き、誰かに見せること、トライ&エラーを繰り返し自分で自分の正解を作っていく大切さに気付く事が出来ました。

・毎回刺激の連続で述べきれないほどですが、どんなトークやエピソードよりも、花代子さんが惜しみなく教えてくださった、執筆や発信に関する具体的な講義が、今もってジワジワと自分を支えてくれています。誠に意義深い講義でした。
加えて、花代子さんの、丁寧なフィードバック!正直、一年くらいこの人の元で表現力をとことん磨きたい…それぐらい目からウロコ、感動のフィードバックでした。もちろん、自分に対してのみではなく、他の人たちへ対するフィードバックも大変ためになりました。教授と他の人とのやりとりも拝見できるFacebookでの繋がりはすごく面白かったです!


講義計画

第1回

目的と「好き」を掘り下げ、自分オリジナルのユニークな企画を立てよう

なぜ好きなのか、なぜ伝えたいのか、誰に何を届けるのか…まずはその地域を「好き」な気持ちの真ん中にある軸を突き詰め、情報発信やプロジェクトの前に、明確な全体設計図となる企画を立案しましょう。「好き」を原点に、地域の問題解決や価値を高めることを目指します。

・自分が好き、伝えたい、広めたい、応援したい”推し”の地域、物、店、人の掘り下げ
・伝えたい対象の材料集め、リサーチを行うために必要なこと
・誰に何を伝えたい? 企画の軸となるターゲット・メッセージを考えよう
・伝えるための独自の切り口、伝えた結果のゴールとコンセプトの設定

第2回

〜プロから学ぶ〜地域に根ざしたその土地らしさ、個性を引き出す企画・取材・編集

何度も足を運び交流しながら、地域の人と同じ目線で物ごとを見て体感。時に他者視点で俯瞰的に編集し、独特の発想で切り取り、デザインの目線を持って作り上げる。実際に制作しているトラベルガイドを用いて、編集長から直々にその手法を学びます。

・編集の考え方、地域の魅力を伝える一連のプロジェクトをふまえての取材対象の選び方
・地元愛を持ってその土地らしさ、ローカルの魅力を伝えるには
・テーマを設けて、取材対象を選ぶグループワーク
・グループ発表とゲスト教授からフィードバック

第3回

〜プロから学ぶ〜自分の世界観の作り方と、「好き」のフィルターを通した取材・編集

人の価値より、自分の価値で、地域の魅力を発見する力をつけましょう。何にもないと思い込んでいる土地にこそ、そこにしかないものがきっと溢れている。地域の新たな付加価値を見つけて長く愛される土地へと魅力を高められる、自分の世界観の作り方、審美眼の育み方を学びます。

・自分だけの「好き」の見つけ方・掘り下げ方
・本人(地域やお店の人)が気づいていない、魅力を発見する(=一次情報者になる)には
・「誰に向けて届けるか」ターゲット・ペルソナと、自分の世界観のバランスの取り方
・取材前にすること・しないこと

第4回

取材〜執筆〜編集の流れを体系的に実践して学ぶ

第2回・3回の学びを踏まえて、情報を記事にするライティングを実践。限られた枠の中で、必要な情報と魅力を届けるには? 削ぎ落とす作業を経て、伝わる文章を紡ぎます。集めた素材の組み立て方、ラフへの落とし込み、取材でとっておきの情報を引き出すコミュニケーションについても学びます。

・自分が伝えたい想い、他人が伝えたい想いを混同しない編集視点を持つ
・より魅力的に伝えるために。オリジナリティの軸がぶれていないか?
・ZINE制作を想定して…台割、ラフ制作、執筆の流れを学ぶ
・足で稼いで地元を知る情報収集、心を掴み開かせるインタビューとは

第5回

多角的に情報を届けるための展開方法を考え、伝えて・広げる

バズる、映える…表面だけの数字に踊らされないコンテンツとPRのバランスを考えます。伝えて終わり、ブームを起こして終わりではありません。本当に必要とする人に届き、目的の達成までも見届け、継続的なつながりと地域への恩返しができてこそ、地域情報発信のゴールです。

・書くor話す、紙orWEB、写真or動画…どの手段がより伝わるか? 媒体を考える
・自分はどんな人で何を伝える人? 自己の価値も高めながら信頼を得る大切さ
・お金をかけずにどう広げるか、資金と活動、応援と貢献のバランスを考える
・ファンは量より質。表面上のファンではなく本物のファンを増やす

林 花代子

キュレーター

林 花代子

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ゲスト

神藤 秀人

D&DEPARTMENT PROJECT『d design travel』編集長

神藤 秀人

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甲斐 みのり

文筆家

甲斐 みのり

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スケジュール

講義名
地域の魅力発信学【オンライン】
日程

第1回:5月16日(月)19:30−21:30

第2回:5月23日(月)19:30−21:30 ※オンライン参加または永田町キャンパス参加

第3回:5月30日(月)19:30−21:30 ※オンライン参加または永田町キャンパス参加

第4回:6月6日(月)19:30−21:30

第5回:6月13日(月)19:30−21:30

定員
12名程度  ※定員になり次第締切 ※開講決定しました。
申込締切日
5月15日(日)
授業料
28,000円(税込30,800円)
キャンパス

ビデオ会議ツール「Zoom」によるオンライン講義です。

【講義受講方法について】
「Zoom」アプリケーションを使用します。
●事前に Zoom のダウンロードと登録をお願いします。
(https://zoom.us/download)
●参加にあたりカメラの【オン】を必須でお願いしております。
●スマートフォンでも参加は可能ですが、文字などが小さく見にくい場合がございます。
PC での参加をお勧めします。
●zoom 参加方法は、お申し込み者さまに改めて講義前日にメールにて詳細をご連絡いたします。

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第二回、第三回のゲスト回は、永田町キャンパス参加可能です。(任意)

永田町みどり荘キャンパス(GRID5階)

【住所】
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-5-3
Nagatacho GRID 5F

【アクセス】
半蔵門線・南北線・有楽町線 「永田町駅」
4番、9番b出口より徒歩2分

 

テキスト購入について※各自負担
・第2回講義の使用テキスト『d design travel』の好きな号(https://www.d-department.com/category/STORE_TRAVEL/)を受講生ご自身で購入して、第2回講義日までにご用意頂きます。講義お申込み後に、購入方法に関するご案内をいたします。
事前準備について
講義テキストを、数日前までにグループメールにてPDFデータで送ります。当日までに各自、プリントアウトをお願いします。紙で出力したほうが、書き込めるので良いかと思います。
講義時間について
講義の進行状況により多少延長する可能性があります。
補講について
欠席者のフォローとして、前日までに事前連絡があった人に限り、1回のみ録画を共有します。
連絡や課題提出について
課題の提出やフィードバック等で「facebook の非公開グループ機能」を使用します。facebook アカウントをお持ちでない方は、講義初日までに登録しておいてもらえるとスムーズです。
お申し込み済みの方へ
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