講義レポート

問い続けることっておもしろい

「未来を創るための哲学」講義レポート

今年の人生のテーマが「自分の考えでは普通と思えないことを普通と捉える力を身につけること」「お金がないと言わないこと」「人見知りと言わないこと」

そんな中"多様な価値観を身に付けたい方"に受講してもらいたいと銘打っていたこの講義に、テーマ全てにつながるかも!とピンと来た私は、哲学者の名前も全く知らないままにとびこんでみたのでした。
初日、ずらっと並んだ人、人、人…。
嗚呼人見知り…もうこれだけで緊張。皆がかっこいい自己紹介をする中、もはや何を話したのか覚えていません。その後の話し合いにも参加できず、終了後、この熱量の高さと周りの方の考えの深さやディスカッション能力の高さに、これから自分は大丈夫かな…と感じたことを覚えています。

でもここからが不思議なところで…。

自由とは、正義とは、理性と感性とは、愛とは…各回の議題を話していくポイントに哲学を絡めながら、受講者の方々の思いや考え方を知る中で「この人たちと出会えたこと自体、人生のおもしろみなのかも」と思えたのです。根底にあるのは哲学で、色んな哲学者の考え方も知ることが出来ます。ただ、哲学とは何かを語れ、と言われたら学んだ今でもうまく言えない。でもそれでもおもしろい、そう思えたのは哲学対話を通して「色んな人がいる、で終わりにしない。その人はどんな考え方の人なのか、自分はどんな人なのか」ということを知れることに気づいたからでした。そして、ディスカッションの中で"思いは乗り物、変わってもいい"という約束事の言葉に救われたのも大きい。良いんですよね、理由があれば変わっても。共感だけが向き合うことじゃない。

前述した通り、私は話すことが多分あまり得意ではありません。この講義の打ち上げ?でも私みたいな人が来るのは意外、と言われたほど感覚的に大雑把に生きている人間です。それでも、自分が喋らなくても「相手に深く問いかけてみたり、何故そう思ったのか質問し続けることで、相手にも自分にも問いかけ続けることはできる」それを継続することで自分の価値観は増えていく。これが私が見つけたこの講義の醍醐味。身近にいる大切な人からじわじわやっていこうと思っています。

(text by 第一期卒業生 おけい)

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