私は父親が静岡県掛川市の出身であるということもあり、幼い頃から日本茶に親しむ暮らしを送ってきました。30歳を迎える今年、“好きなものをとことん追求してみたい”、“大好きな日本茶の魅力を発信して行きたい”という想いが強くなり、そのためにも、日本茶の美味しい淹れ方を学びたい、日本茶に携わる人達と出逢いたいという一心で、今回の受講を申し込みました。
受講できて何より良かったのは、毎回発表の機会があり、自分なりに「日本茶の魅力の伝え方」を考える機会が持てたこと。最終講義では、「オススメ茶葉の紹介」というテーマが与えられ、私は、掛川の茶農家「ひらの園」さんが生産・販売されている『松五郎』という茶葉を紹介しました。
どのように伝えればまわりの人たちに“飲んでみたい”と思ってもらえるか、おすすめの淹れ方、生活シーン、色々考えてみたのですが、最終的に、私自身が「ひらの園」さんの茶葉に“ハマっている”大きな理由-「ひらの園」さんの生産・販売へのこだわり-にスポットを当てました。
量より質に重きを置いて自家生産の茶葉だけを使用・販売する、より良い品質を求めて自然仕立て栽培や特製堆肥に取り組む、自らの足で直接東京まで販売に出向く。5代目平野昇吾さんを中心に、こんなにも“熱くてカッコいい”茶農家さんがいるということを伝えたくて、「私の日本茶ヒーロー」という奇天烈なタイトルを付けてプレゼンテーションをしました。
より多くの人たちに日本茶の魅力を知ってもらうために、私は「日本茶のカッコよさ」「日本茶に携わる人のカッコよさ」をこれからも伝えていきたいと思います。それが、正しいことか否かは分かりませんが、この考えを導き出すことができたのは、今回の受講を通じて得た何よりの財産です。素晴らしい機会を与えてくださった自由大学の皆さま、講師の市川先生、茂木先生、同じ受講生の皆さまに心より感謝申し上げます。