講義レポート

急須で淹れたお茶と、お菓子の組み合わせ

「日本茶、コトはじめ」講義レポート

毎回、日本茶好きが集まる「日本茶、コトはじめ」ですが、講義をきっかけに急須の購入をする人が少なくありません。昔は一家に1つ必ず家にあった急須は、生活環境の変化で急須がない家が珍しくなくなって来ています。しかし、日本茶は急須で入れたお茶に勝る味はない!と断言したいくらい。受講生たちは、市川雅恵教授が毎回パーフェクトに淹れてくれたお茶を飲み比べするので、本物の味に目覚めてしまいます。お茶の美味しさを倍増させてくれるのが、お茶受け。講義では毎回、市川教授と茂木教授が選んでくれるお菓子も取り合わせの参考になります。

01

この回は、突然変異で出来た珍しいお茶「ホワイトリーフ」、お茶受けは横浜ハニーカステラと小松菜あられでした。左は受講生の奥さまが作ってくれたおからと米粉を使ったクルミのスコーン。

02

受講生の急須。ガラスや陶器や磁器などさまざまな素材で作られています。中もかご網やささめなど作り手によって急須のデザインは無数にあります。

宿題で受講生が見つけてくれたお茶受けをご紹介します。

・瑞穂の豆大福
・しおがま(宮城のお茶っこ文化では定番アイテム)
・干し梅のはちみつ漬け
・大学芋(気取らない庶民的な感じがよい)
・しぼり黒豆(丹波出身の方)
・バームクーヘン
・ばりかつお(お茶と一緒に食べるとお茶漬けの味を連想できる)
・桂皮や干し柿が入ったクルミスコーン(奥さまの手作り)

03

有機煎茶、抹茶玄米茶、茎茶、玉露、八女茶などMy急須に合った茶葉を選び、湯冷ましや回し次ぎを実習しました。美味しくお茶が淹れられたか、お互いで淹れたお茶を交換したり、市川教授からももっと美味しく淹れるコツをアドバイスしてもらいました。お茶はとっても身近だけれど、奥が深い存在です。好奇心を刺激してくれる茶葉との出会いは、きっと日常を豊かにしてくれることでしょう。

text:岡島悦代(「日本茶、コトはじめ」キュレーター)

 



関連する講義


関連するレポート