本と自分 ~本を書くために一番大切なこと~
・自分にしか書けないテーマ、ジャンル、得意分野の見つけ方
・人がお金を払ってでも読みたい本とは。マーケットイン発想とプロダクトアウト発想
・自分の著者タイプを分析。書くべきテーマ掘り起こしワーク
<必須課題>プロフィールを書く
つくりたい本を考えるのは、「自分は何者か」に答えること
なぜ、人は本を書くのでしょうか?
誰に頼まれたわけでもありません。それなのに書き始めたのはたぶん、「自分の体験やアイデアを自分だけのものにするのではなく、誰かの役に立てたい」と願ったからではないでしょうか。
どこかの街のまだ見ぬ誰かが笑顔になってくれたり、彼らの毎日がほんの少しでも鮮やかなものになったり、暗く長いトンネルを抜けるきっかけになったり。
読者の人生にちょっとお邪魔したい。そういうことに、書く者たちは無上の喜びを感じるのです。
もう「感性、才能、運」では片付けない
実績のある“商業出版方法論”
この講義では、「表現で食べていくのに必要なことが、全部わかること」を目指しています。自分の本をつくり、自分のメッセージを発信するために。読者の心を揺さぶり、その人生さえも変えてしまう本を生み出すために。何を準備し、どういう手順で、何に注意して行動を開始すればいいのでしょうか。とかく感性、才能、運という言葉でうやむやにされがちな商業出版への道を、「だれにでもできる方法論」として明るみにだします。
「何もない普通の人」など、どこにもいない
あなたにしか書けないテーマがあります
出版という話になると、必ず「自分は普通の会社員なので…(難しいのでは)」とうつむく方がいます。受講メンバーの中でさえ、自己紹介の時にそういう方がいます。
同じ教室を見渡すと、フリーで活躍されていたり、起業家、ブロガー、旅人、料理家、クリエイター、お店を開業、トレーナー、アーティスト、教師、博士、デザイナー、政治家、建築家、プログラマー、気象予報士… などなど。各業界で精力的に働いている、個性と押しの強いメンバーに囲まれると、そう思ってしまうのも無理はありません。
しかし、思い出して欲しいのは、「あなたは世界に一人しかいない」ということです。同じ両親で同じような環境で育った兄弟でさえ、考えていることが全然違うのですから「ああ、やっぱり人間みんな違うなぁ、面白いなぁ」と思います。その違いを面白がれる人が、本を読む人であり、本を書く人になれるのでしょう。
これまでこの講義で一人ひとりと向き合ってきましたが、「何もない人」など、ただの一人もいませんでした。「何かを成した偉い人しか出版できない」という思い込みは捨てましょう。「みんなちがってみんないい」この理想が現実に機能している稀有な世界が出版界で、そこが魅力なのです。読者は、「同じ」に共感し、「違い」を面白がってくれるのです。
著者の創作プロセスを、最短でマスターしよう
どの分野でもそうですが、「上達するには、できる人のマネをしなさい」と言われます。しかし、表現という分野に関しては、これがなかなか難しい。目標とする人のアウトプット(作品)を単純にマネても、その人の劣化版、二番煎じにしかなりません。本当はアウトプットではなく、インプットや創作方法(つまり彼らが何をどんな視点で見ているか)をマネる必要があるのですが、外部からはなかなか知ることができません。これが、多くの表現者がぶつかる壁です。
この講義プログラムを開発した理由は、今までブラックボックスとなっていた書き手のインプットと創作方法の部分を明らかにしようということでした。普通であれば作家のアシスタントをして何年も観察しないとわからないことを、短い受講期間で身につけられるようチャレンジしています。
最も探求したい「問い」さえ見つければいい
「どうしたらこの問題が解決できるのだろう?」 多くの書籍企画はその「問い」から始まります。その出口を求めて自分の頭で考察してもいいし、体験やストーリーで伝えてもいいし、専門家にインタビューしに行きそれをまとめてもいい。いかようにも本にする方法はあります。あなたの内から湧き出た、熱のある「問い」に出会えるかが勝負。あとはそれを、「感動」か「実用」か、できればその両方を含むアプローチでまとめればいいのです。
他の出版系講義との違いは、「著者視点」であること
本づくりは、著者と編集者の共同作業です。しかし、この2者に必要とされる能力は「全く逆」と言ってよいほど違います。この講義では、著者視点で本づくりを学びます。目先のヒットを狙うことより前に、まず考えるべきは、著者としての人生をどう歩みたいか、ということ。「今これが流行だから」と編集者の言いなりになってしまい、あなたが大切に守ってきた魂を売る結果になってしまっては、元も子もありません。相手に合わせる前に、まず自分が何をやりたいのか、です。長期的な視点で一緒に作戦を立てましょう。これは編集者と関わる前に著者自身の中で軸を固めておく必要があります。
「自分の本」コミュニティー、3つの特徴
特徴1.プロモーションを協力しあっている
10年間で500名を超えるメンバーの中から多くの新しい著者が生まれ、全国の書店に平積みされています。雑誌や新聞に載るベストセラーが何冊も。「新刊が出た」、「ブログを立ち上げた」などのニュースがあれば、ほぼすべてのメンバーが参加しているfacebook非公開グループで即共有。各自の媒体で広め、協力します。
特徴2.SNSグループや交流会で、レア情報が共有されている
本の世界は広い。一人ですべて網羅するのは限界があるので、メンバー同士、一人ひとりが持っている知識、体験、人的ネットワーク、商業出版ルート情報をシェアしあっています。出版社とのやりとりでうまくいったこと、いかなかったこと、たくさんのメンバーの事例(成功も失敗も)が財産です。月一ペースでギャザリング(ごはん会)を開催しています。
特徴3.プロジェクト仲間がみつかる
新しいプロジェクトを立ち上げるには、自分の弱い部分を補ってくれる仲間が必要です。WEBに強いメンバーが、他のメンバーのHP立ち上げをサポートしたり、企画をブレストしあったり、取材に協力したり、知り合いの編集者を紹介したり。この講義で出会ったイラストレーターとライターがタッグを組んで出版にいたった例もあり、日々、ドラマが起こっています。
卒業後から本格的に始まる、商業出版への道
出版は長期戦です。受講後、「ひとりになると執筆が滞りがち」「フィードバックし合って切磋琢磨したい」「力を合わせることで波及力も上がる」という声から、ともに成長するための舞台ORDINARY(オーディナリー)が誕生しました。希望者は、エッセイやインタビュー取材記事など、執筆はもちろん、インタビューされる側として登場することもできます。いま多くのメンバーがここから出版化を目指しています。
<対談インタビュー> 出版した卒業メンバー(一部) × 深井次郎教授
こちらの記事にて同窓会のレポートを掲載しています。
ORDINARY(オーディナリー)とは
教授の深井次郎さんと本講義の卒業生有志で立ち上げた、書く人が自由に生きるためのウェブマガジン。メンバーの仕事づくりを支援するため2013年法人化。画像をクリックすると飛べます。
<メディア掲載>
『メトロミニッツ』の「東京ワークショップ10選」に当講義が選出
『PRESIDENT WOMAN』作家に学ぶ、働きながら自分の本を出す法
(第71期募集開始日:2024年10月16日)
第1回
・自分にしか書けないテーマ、ジャンル、得意分野の見つけ方
・人がお金を払ってでも読みたい本とは。マーケットイン発想とプロダクトアウト発想
・自分の著者タイプを分析。書くべきテーマ掘り起こしワーク
<必須課題>プロフィールを書く
第2回
・オリジナリティー発見法。自分の強みと売りを徹底分析。融合モデリング手法
・読者の目に止まるプロフィール。外してはいけない3つのポイント
・独自の視点をどう持つか。自分の言葉とは何か
<課題>企画5本考える ※提出任意
第3回
・発想の源。アイデアの種をどこから持ってくるか。対立概念を組み合わせる
・企画の切り口を発見する。読者の視点に立つために何をするか
・情報収集法。何気ない日常からネタを拾うには。使えるツール、施設
<課題>テーマに沿って執筆800字。提出者には個別添削付き ※提出任意
第4回
・型を覚えれば、書くスピードが上がる。考える時間を短縮できる
・体験談を書く。すでに自分の中にあるはずの体験情報をどう引き出すか
・出版企画書をつくる。刺さるタイトル12パターン。リミックスの技法
第5回
・出版企画書とサンプル原稿を発表しよう。各メンバーへの講評&コンサルティング
・出版化するための具体的なアクション、プロモーション戦略をいっしょに考える
・配布資料:出版化事例レポート、マスコミPR用FAX文面、書籍販促ツール、採用された企画書実物(社外秘)、など