講義レポート

通な書道道具屋でお買い物

「もう一度、書道」講義レポート

もっと書き心地の良い筆が欲しいと思い、「もう一度、書道」の裏講義?FW?で平野教授と受講生仲間で書道道具屋へいきました。渋谷駅の近く、携帯ショップがあるビルの5階に、その書道店はあります。一見、看板もなく知る人ぞ知る、まさに「通」なお店です。昨今、インターネットや格安販売店が勃興し、簡単にいつでもどこでも手に入る世の中。少し窮屈な店構えのお店の中では、驚くような形態で書道用具が販売されていました。

ところで、「標準的な筆」てなんでしょうか?

長さがそこそこあって、そこそこ書きやすくって、価格が手頃なものでしょうか?言い換えたら、5段階評価表で3が並ぶ筆でしょうか?実は、筆には長さや太さの規格はあっても「毛」自体が動物から出来ているので標準は存在しないんです。私は、凄く高級でもなく、粗悪でもない一般的な筆が欲しかったのですが、この標準がないことに面喰ってしまったのです。

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しかし、私の常識なんて狭いものです。書道界では、それが一般的で筆を購入するには、書きたい文字を選び、手持ちの筆に足りない機能(弾力や長さ等)を補うものを購入する。これが常識なんですね。

とは言え、初心者はこんな「通」な買い方をするのはなんだか気が引けてしまいますが、怖がらずまずは店員さんへいろいろ質問してみるのがよいでしょう。また、書道店にはいろいろな飾り細工の商品も沢山あります。気に入ったら、今度はお財布と相談です。

まずは一歩、前進してみませんか?きっと、自分に合った道具が見つかるはずです。

(text: 第1期卒業生 加賀美さん)



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