講義レポート

自由大学初の日本酒講義、盛り上がっています!

「入門日本酒学」講義レポート

こんにちは、日本酒学キュレーターの小酒です。
10月より新講義、「入門日本酒学」がスタートしています。
この講義では、少し敷居の高い日本酒の知識を深め、楽しく利き酒をしながら
自分の好きな日本酒を見つけていく講義です。
みなさん、日本酒は初心者ながら、すでに日本酒のおいしさと奥深さに早くも開眼。
講師の杉村さんへの質問も尽きることがなく、毎回、講義が延長するほど盛り上がっています。


1回目では、日本酒の製造工程と日本酒の種類について、
2回目では、製造工程とその歴史や原料である米について学びました。
複雑と思われる日本酒の世界ですが、レジュメをもとに体系的に学べる仕組みになっています。
そして、講義の後半は利き酒タイム!
しかし、そこは自由大学。他の日本酒講座の利き酒会とは一風ことなります。
杉村さんには「日本酒を食中酒として楽しんでほしい」という思いがあり、
おつまみに関しても、毎回、家庭料理を取り入れるように心がけています。
たとえば、2回目の講義で「季節の日本酒」をテーマに取り入れた際には、
おつまみにも、秋刀魚のお刺身や焼きナスなど、秋らしいメニューが並びました。
こうしていろいろなお料理と合わせて楽しんでいただくことで、
「日本酒だけで呑むとあんまり好きじゃないけど、お料理と合わせるとお酒のキレが生きておいしい!」
「これは濃い味の料理には合うけど、こっちは薄い味向き」など、
お料理との組み合わせによる発見もたくさんあるようです。
また、日本酒の炭酸割りやレモン割りなど、これまでの日本酒の飲み方の概念を覆すような
飲み方も伝授し、自由な発想で日本酒を探究しています。
生徒さんからのお酒や、おつまみの持ち寄りも自由になっており、
遠い存在だった日本酒がどんどん身近になっていくような講義になっています。
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先日ニュースで、江戸時代から続く老舗の蔵元さんの破産が伝えられました。
日本酒はここ10年で約40%も販売が落ち込んでいるのです。
しかし、日本酒学の生徒さんを見ていると、まだまだ復活のチャンスはあるように思います。
折しも季節は秋。
この時期は日本酒の出荷が増え、日本各地で利き酒会が催され
デパートの酒販コーナーにも各地から蔵元さんがやってきています。
蔵元さんを見つけたらぜひ、気軽に試飲をしてみてください。
初心者だと伝えると、意外にいろいろと教えてくれると思います。
ワインもおいしい季節ですが、少しだけ日本酒にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

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【講義データ】
入門日本酒学
日程:第1期開催中 次回開催日程調整中(全5回)
受講料:28,000円



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