興味関心の追求とビジネススキル。起業し、それを継続的に経営していくためにはこの2つが大事だと考えています。まず一つ目の興味関心は、どうせ長いこと時間をかけて仕事を作り上げていくのであれば、やはり自分の興味あることを軸に仕事を組み立てるのが良いのではないか、そんな考えです。サッカー少年がサッカー選手になり、食べるのが好きでシェフになる、、、そういう単純な話です。もちろんありとあらゆるテーマがビジネスになるわけではないので精査や試行錯誤は不可欠。けれど「そんな夢のような話」とハナから排除せず実現可能性を探ってみること自体が良い経験となり、自分に活力を与えてくれるはずですし周囲のサポートも引き出していくことができることと思います。

そしてもう一つのビジネススキルには色々な側面がありますが、それは例えば稼ぐ方法についての知識であったり、商品をプロモーションしたり仲間を見つけたり組織を作ったり、それら知見のことを指しています。全ての商品やサービス、またはプロジェクトや組織がユニークである一方で、押さえるべき大事なポイントは似通っているように思います。けれどその大事なポイントの発掘や継続的な（執拗なまでの）追求は、なかなか難しい！スポーツ選手はよく「自分たちのプレイを修正して・・・」という表現を使いますが、私たち全ての起業家にはそんなスポーツ選手と似たようなメンタリティ（継続的修正をし続ける姿勢）が求められているように思います。

難しいと感じるでしょうか？資金繰りなど途中でしんどいことも十二分に起き得るので、そんなリスクの高いことは控えた方が良さそうでしょうか？平凡で良いのであればそれでも良いかもしれませんが、非凡を目指すのであればイバラの道を行くのが良いでしょうし、迷ったら、それはGOのサインだと僕は思います。
【おすすめの本】

書名：フリーエージェント社会の到来

正直、日本で出版されたかなり初期の頃に読んだ本なので、内容を正確には覚えていません。けれど普通の就職はしたくないなと思っていた当時の自分を正当化してくれる本著はある種の救いでしたし、ネット上で検索してみると今でも確実に読み継がれているようなので、やはり価値ある本なのでしょう。
この本が出版されたのが2000年直後くらい。そこから約20年の時が経ち、社会がより一層進化してきた、そういった変化を踏まえて自分の立ち位置を考える良い機会になることと思います。

text：教授 西村琢

担当講義： プレイフル起業学