講義レポート

学びと復興支援「キャンプ in 仙台」をレポート

キャンプ in 仙台 活動レポート

こんにちは、学長の和泉里佳です。この秋3度にわたって開催してきた学びと復興支援「キャンプin仙台」。仙台や東北宮城に縁のある自由大学卒業生が中心となり、それぞれの持てるチカラを発揮してくれることで形になりました。
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この取組みは、7月に開催したサマーキャンプ(その時の様子はこちら)から、地元仙台の人と繋がり話を聞くこと、思ったことを自由に話し合うこと、自分で考え行動することを大切にしてきました。与えられた作業をただこなすだけではなく、参加者もスタッフも一緒になって自ら求めつくった秋のシーズン。今回も様々なドラマがありました。


サポートスタッフは皆、自分自身や両親が仙台や宮城出身の宮城に縁のある人たち。東京にいながら、何か自分にも支援できること・東京と東北を繋げられることはないかという熱い想いで積極的に関わっている人たちです。それぞれの仕事で忙しい中、どんな活動/どんな学びの時間にするかのコンセプトや企画から準備、当日の運営までを取り仕切ってくれました。
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ここは、被災地を見物する被災地観光ツアーや、作業効率を求められるボランティア作業ツアーとは異なり、必ず地元の人と交流する時間をつくり、顔の見える関係性の中で、この場所で話を聞き、正解のない問いに対して一緒に考え、自らアクションを起こすためのきっかけの場。
寝泊まりするところくらい自分たちで用意しようという思いから、各自テントを持参してテントで寝泊まりをしました。アウトドアの考え方やスキルは、いざという時に役立つもの。畑の掃除をしたり、母屋の床下にたまった泥をかき出したり、朝昼晩とごはんを作って食べたりしながら、一緒に生活をすることで横の繋がりも強まり、東京に戻ってからも継続して活動する仲間ができました。
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311から半年を迎えた9月、2ヶ月前に初めてゴミ拾いを開始した畑がかなり再生されている状況を目の当たりにし、自然の脅威とともに自然の恵みのチカラと、立て直そうという人の強い意志を実感することになりました。夜が明ける時間からレタスやキャベツの出荷作業を行う遠藤さんのお父さんとお母さんの姿を見て「野菜を売ろう」というアイデアが生まれ、すぐに東京での具体的な販売についてのプランと約束ができました。
そこから実際に、青山のFarmer’s Marketで野菜を販売するというアクションが生まれそのときの様子はこちら)、継続した活動の第一歩となりました。このように、夏にスタートしたときには思いもつかなかったようなアクションが、ここから始まっています。
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このように、様々なアクションのきっかけにもなっている「キャンプin仙台」。その様子をこれからシリーズでレポートしていきます。お楽しみに!



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