こんにちは、入門日本酒学キュレーターの小酒です。
第3期を募集中の入門日本酒学の講義内容についてレポートします。
この講義の魅力の一つは日本酒とお料理との相性を試しながら利き酒ができること。
なぜお料理も一緒に出しているかと言うと、食中酒としての日本酒の魅力を存分に感じていただくためです。
「この日本酒は苦手だな」と思っても、お料理と合わせることで意外な程にその印象は変わります。たとえばすごく辛口なお酒があったとします。単体で飲むとキレがありすぎて飲みにくいと思っても、照り焼きや肉じゃがなど味の濃い料理と合わせると、そのキレが料理の油を切ってくれて料理とお酒のそれぞれの良さを引き立ててくれるのです。
こればかりは実際に味わってみないことには分かりません。講義では毎回3種類程度のお酒を利き酒しますが、料理もそれに合わせて3品ほど用意しています。オススメの組み合わせはあるのですが、お酒3種類×お料理3種類の合計9パターンの組み合わせを毎回試してもらうことで、だんだんと料理とお酒の合わせ方も分かってきます。
薫り高い日本酒を単体で楽しむか、米の旨みの利いた日本酒と料理の相性を探究するか、このような楽しみ方を知るだけでも日本酒の世界が広がります。こうして講義が修了する頃には、日本酒初心者の方でもなんとなく自分の好みの傾向がわかる授業になっています。
【参考記事】
エキレビ!(エキサイトレビュー)
「お米からできた日本酒に合わない食材などない。秋の試飲イベントで究極の食中酒を堪能」
食中酒としての日本酒の魅力などについて教授の杉村啓さんが語っている文章です。
講義内容が垣間見える、とても興味深い記事になっています。
【講義データ】入門日本酒学
[日程] 金曜日 19:30~21:00
10/28, 11/4, 11/11, 11/18, 11/25(全5回)
[受講料] 28000円 [場所] 世田谷ものづくり学校
[教授] 杉村啓