サマーキャンプin仙台のシリーズレポート第6弾。
今回は、ご自身も仙台出身、そして若林キャンパスから一番近い海・荒浜地区の深沼海岸には昔友達とよく遊びに来ていたという大内征さんからベースキャンプ周辺についてのPhotoレポートです。
キャンプin仙台スタッフの大内征です。今回のレポートでは、自由大学・若林キャンパスとその周辺についてご紹介したいと思います。
まずは、ベースキャンプ。
先月よりスタートした自由大学のキャンプin仙台の拠点は、仙台市若林区の荒浜地区にあります。ここは震災時の津波によって、甚大な被害を受けた場所です。
参加者たちはこの地に自分でテントを張り、みんなで食事を作り、現地の方々から講義というカタチで話を聞き、参加者同士による交流を通して、震災や被災地について考えるきっかけを得ます。
この地に立ってみると、東の方角にまばらになった防風林が見え、海岸からかなり離れていることがわかります。しかし、歩いておよそ40分、自転車でも15分ほどかかるこの場所を越えるほどの津波が、実際に来たのです。その距離感を身体で掴むため、徒歩あるいは自転車で深沼海岸まで行くというプログラムを実施しました。
震災以前、このあたり一帯は美しく広い水田地帯でしたが、津波に破壊された家屋の膨大な瓦礫や原形を留めていない車、根こそぎ押し倒された松の大木が散乱し、もはや雑草に覆われた荒地になっています。
震災から4ヶ月余り経ってなお、撤去は進んでいるものの、瓦礫や車の残骸がそこかしこに残されている状態でした。
200人以上の人が屋上に避難し一夜を明かしたという荒浜小学校。
深沼海岸に行く目印でもあったガソリンスタンドの跡。
そして、あの防風林の向こうには、太平洋が。
次回は、この防風林の向こうに広がる光景についてレポートしたいと思います。