講義レポート

全部シゴトで全部趣味

「アメーバワークスタイル」講義レポート

この変化の時代、パフォーマンスを最大限発揮する変幻自在な働き方とは?自分らしく自由な働き方を考えていく新講義『アメーバワークスタイル』。第4回目の様子をまたまた受講生の岡部有美子さんがレポートしてくださいました。(前回のレポートはこちら)

今日のゲストは暮らしかた冒険家の伊藤菜衣子さん。ここまでのゲストは会社員の方でしたが、菜衣子さんはフリーランス。しかも、自宅は熊本。「全部仕事で全部趣味」という菜衣子さん。どうやら、前回・前々回とはまったく違った展開のお話になりそうな予感です。
アメーバワークスタイル
いつものとおり、1分間自己紹介から。ほとんどのメンバーが自己紹介を1分でまとめられるように!見事な自己紹介スキルも身についちゃう、アメーバワークスタイルクラスです。

◇疑問に思ったことは全部解決していく
もともとは写真がナリワイだったという菜衣子さん。でも、今はそうじゃない。菜衣子さんの核にあるキーワードのひとつは、「疑問に思ったことは全部解決していく」ということ。そうした行動がさまざまな広がりを生んでいったようです。
アウトドアウェディングに、どこなら自分たち夫婦は住むことができるかを探す新婚旅行。え、そんなのあり?、でも楽しそうな経験の数々。新婚旅行の結果、わかったことは、ネットができて、机といすと台所があれば暮らせるということ。震災をきっかけに、熊本の廃墟に移り住んだという菜衣子さん夫婦。ここから、「暮らしかた冒険家」としての日々がスタートします。

◇夫婦でひとつの仕事をする
菜衣子さんの働き方の特徴は「夫婦でひとつの仕事をしている」ということ。まるで、ユニットのような働き方です。二人のほうが効率がよいし、忙しさもピンチも理解しあえるから腹がたたたない。WEB制作から、コンテンツ制作、取材、写真、コピーライティングもお仕事に。
楽しみながら二人で働いていることが存分に伝わってきます。

◇100万人のキャンドルナイト
「100万人のキャンドルナイト」は、菜衣子さんが10年間かかわり続けている活動。今ある環境をシャットッダウンすることによって、立ち止まって考えること、不便になるけど違う豊かさを感じること、同じことをすることで一体感を感じること・・・そんなことが狙いとなっている活動です。今、そこから派生し、行われているのが100万人のキャンドルナイトの映画作り(詳しくはこちらからどうぞ)
菜衣子さんいわく、「ものづくりやクリエィティブの実験」。映画ってどうやってつくるんだろう?というところからスタート。ustreamを通し、週3回の企画会議も全て公開。なんでもいいからできることで参加をしてもらうスタイル。通常であれば、ビジョンや目的を共有し、責任を負うのが組織のスタイルと考えがちですが、そうではない価値観がここではベースになっています。やれることで参加をすればいい。ゆるさが許容されている場なのです。
固定的な組織ではなく、プロジェクトにそれぞれができることを持ち寄って集まる。立ち上げた自分は逃げない、でもほかの人は逃げてもよい。まさに、アメーバスタイルのひとつです。
ついつい、「関わらないほうが無難」と考えがちですが、「関わり方さえ間違えなければすごく楽しい」という菜衣子さん。ピピッときものはすべてやってみる。「人」がどうこうではなくて、「自分が変わる」。そうしてきたからこそ、今の菜衣子さんのスタイルがあるように思えました。
ameba142.jpg

◇貧乏になる準備をする
そんな菜衣子さんには不安がないのでしょうか。菜衣子さんは、「貧乏になる準備をしているから大丈夫」といいます。貧乏を想定して、基盤をつくっている。お金がなくて、幸せだから、さらにお金ができたら幸せ。
菜衣子さんの工夫のひとつは、仕事の報酬をお金でない形でもらっていること。野菜一生分、薪一生分とか。それが「安全保障」になるそうです。お金はもらってしまったら、すぐにきれてしまう気がするけど、○○一生分は続くもの。おちる心配をもたない工夫です。

◇ただただポカン
とにかく、「関わる」ことを恐れない菜衣子さん。どんどんどんどん関わることで、次から次へと、新たな道を切り開いていきます。驚きの行動の連続に会社員の多い受講生はただただポカンとするばかりです。何がそれぞれの中に今回は残ったのでしょうか?
3人の講師の方にお越しいただきましたが、本当に3人とも、核を持ちながら、それぞれのスタイルにて仕事をしていました。さて、私たちはこのヒントからどんな答えを見つけるのでしょうか?

▼居残り授業
お酒を片手にこの日も自由交流。炭酸水×お茶×ジンジャーorパッションフルーツで夏らしいドリンク提供も。この日のお茶は参加メンバーの一人が店長を勤めるお店のもの。早速、アメーバのクラス内のコラボが誕生しました。
最後の授業では、それぞれの生き方・働き方宣言をします。変わってもいい、でも、今の想いを言い切ること。それが、最後の宿題です。

 

 



関連する講義


関連するレポート