サマーキャンプin仙台 シリーズレポート第2弾は、アウトドア&サバイバル。
サポートスタッフの佐藤克宏さんからのレポートです。
こんにちは、自由大学サマーキャンプin仙台スタッフの佐藤克宏です。
宮城県出身の私ですが、現在東京に住んでおり直接被災をしていません。そんなもどかしい立ち位置の私は、震災をきっかけに自分と宮城との関わりを考えていきたい、そして同じように関心がある方々のアクションのきっかけを共有していきたい。そんな思いでこのプロジェクトに参加しています。
2011年3月11日に東北大震災が起こりました。今までの当たり前が当たり前ではなくなりました。水や電気などのエネルギーは遮断され、寝る場所も、食べ物もすべて津波がさらっていきました。
被災した方々はもちろん、私たちにもこれからの暮らしについて問題提示させられていると考えざるを得ませんでした。暮らす、生きるとはどういうことなのか。サバイバル、つまりアウトドアツールにそのヒントがあるのではないかと考えました。
今回、仙台市のアウトドアショップで勤務され、キャンプインストラクターとしても活躍されている穂積敏昭さんをゲストにお招きしました。穂積さんは震災時に家屋が全て流されてしまうという厳しい被災をしているにも関わらず、明るく当時の状況、活躍したツールをお話しして下さいました。経験から出る言葉には説得力があり、鮮明なお話を聞くことができました。
穂積さんは生きる(サバイバル)為に最も重要なのは3つあると言います。
物資(水や食料確保)、安全な場所、そして遊びも不可欠だろうと。
例えば携帯用浄水機、ガスバーナー、水を注ぐだけで炊けるアルファ米などの備えや、ロープワークなどの知恵を持って考察を深めました。
そして、実際にキャンプで安全な場所を確保する為にテントをみんなで張りました。日が昇る方角、風の通り、雨などを考えながら。汗を忘れて夢中になりました。
沢山のカラフルなテントをライトアップ。こんな遊び心もキャンプだからこそ。
震災から4ヶ月弱が経ち、復興へ向けて具体策が必要と叫ばれる中で、現地以外でも薄れ行く意識の中で、これからの暮らしについて考えることはとても有意義でした。
生きる(サバイバル)から考えることは、復興(リバイバル)アクションへ向けた一つのきっかけになったのではいのでしょうか。