講義レポート

自分で盆栽をつくる魅力

「新盆栽学」講義レポート

こんにちは、「新盆栽学」キュレーターの明石です。「新盆栽学」2期が修了しました。最終講義は好きな植物と器を選び、自分の感性で一つの作品をつくりました。その様子をレポートします。
まずは、ケト土、赤玉土、鹿沼土など、違った特性の土を混ぜ、最高の土を作るとこらからスタート。水が大好きなこの植物には、この土を多めに。など、創りたい作品によって配合を変えていく。
次に、植物選び。植物は季節を写すものだから。今の季節は春を待つ蕾の物や、常緑の葉物。きっと春夏はもっと華やかな物が並び、色鮮やかになる。季節によって植物が変わるのもこの講義の面白いところ。何度受けても新鮮な気持ちになれる。


そして根解き。小さな植物の下にはこんなに長く、しっかりした根が張っていたことに気づく。時間をかけ、丁寧に根から古い土を落とし、調合した土に植えていく。
器は日本各地の陶芸家が造る、素敵な物ばかり。渋い物から、可愛らしい物、一風変わった斬新な物まで手作りなのでもちろん世界に一つの器。くるくる回して、一番美しい盆の顔を決める。
植える草木はより立体的に、表情、景色が見えるように植える。それぞれの感性と指先の感覚を頼りに。そして、最後はやはり、植物自体が教えてくれる美しく映える場所を頼りに土を被せる。竹串を使って、しっかりと根に土を絡ませる。
植えた後は仕上げ、土の上に苔を敷いても良し。白い砂利、黒い砂利を敷いたり石を置くのもよし。思い思いの景色をそこに作り上げていく。
盆栽をつくり終え日々水をあげ、日に当てる。家族、ペット、仲間など日々の大切な物の中にもう一つ、植物という大切に育て上げる物が増える。それはより生活を豊かにし、潤いを与えてくれるものになるだろう。



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