「新盆栽学」1期生の藤代雄一郎さんのレポート、後半をお届けします。後半は、盆栽のつくり方について細かくレポートくださっています。
前半:「根」を知ろうとすることはこちら
授業では、先生が選んできてくださった可愛らしい植物たちがたくさん!心打たれる植物を「これ!」と選び抜きます。
そして「根ほどき」をします。
苗から植物を取り出し、根についた土を串で落としていくのです。
これが意外と大変。
植物によってはなかなか取れないものもあり、とても慎重に行なわなければいけません。
根は、植物にとってとても大事な身体の一部。誤って切ってしまうと、これまで土から吸収していた栄養を補えず、そのまま新しい土に植えても枯れてしまうことがあるのです。
土の中で安心していた植物を丸裸にするわけですから、この時間も出来るだけ短くなければいけません。霧吹きで水分を与えながら、素早く根ほどきをしていきます。
そして、土。
ケト土・富士砂・赤玉土など、色んな種類の土を植物に適した配合で混ぜ、土を作ります。
そして先ほど根ほどきした植物を器に入れ、配合した土をその中へ入れていきます。
苔。かわいい。もうそのままで十分かわいい。
ジブリ世代な僕にはたまりません。
「やだぁ、もうこのオキナ苔とかちょーかわいい!」と、もはや周りの女性陣と一緒になって乙女になりました。
器に入れた植物。そのままでも盆栽は完成です。
土の上に飾りの砂を敷いたり、苔を敷いて、より素敵な見た目に装飾していきます。
この新盆栽学では、みなさん苔が大好きなので、ほとんど苔で装飾しました。
そんな過程を経て、たくさんの盆栽が出来上がりました。
「苔玉」という、植物の根を苔で多い球状にしたものもたくさん作りました。
ここで掲載している写真は、この自由大学で行なわれた大学祭に出し物として販売したミニ盆栽を作ったときのものです。色々な方々のお声がけも力になり、無事に約30点のミニ盆栽が完売しました。みなさん、ありがとうございました。
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・「根」を知ろうとすること
この内容は藤代さんご自身で企画運営されているインタビューサイト「ボクナリスト」にも掲載されています。