講義レポート

仕事と子育て、両方のキャリアを活かして、仕事を創る

「生き方デザイン学」講義レポート

「生き方デザイン学」キュレーターの小柴美保です。生き方デザイン学も折り返し地点を過ぎ、第4回目です。前回は、ライフタイムイベントを経ても同じ職場環境で働く選択をした加藤沙英子さんをゲストに迎えましたが、今回は「前例がないなら自分で作ろう」ということで取り組みをしておられ、未来における当たり前の働き方を探求されている市川さんにゲストとしてお越しいただきました。

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その前にまず、前回講義の宿題「今の働く環境を選択している理由は?」ということについて受講者の皆さんに発表をしていただきました。皆さん、しっかり考えてこられており、それぞれがご自身の言葉で話をする姿勢は、毎回ですが聞いていて刺激的です。そして多くの方が、現状の仕事への満足度、向上心を持っておられるということが伝わってきました。ただし、ライフタイムイベントを迎えるにあたって、特に女性は何らかの変化を強いられる可能性があるだろう、とのことでそれについて今後の働き方については、まだまだ迷いというものも見受けられました。


そのような中、目がキラキラと輝く市川望美さんご登場です。お子さん2人は小学生ということで、これまでのゲストに比べて、そして受講者とも比べて人生の少し先輩にあたります。様々な経験をされてきた、ということが受講者の琴線にビンビンと響きました。
市川さんはITバブル真っただ中を突っ走って働き、そして結婚出産を経験します。職場復帰をしようと思っていた産休の中で、出産をして子育てをすることでこれまでの世界がいかに狭かったかということを実感されたそうです。育休中に、家の近くにある場所や人が面白く、興味深く感じることもできたそうで、そこから地域との関わり方を強くしていったとのことでした。

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そして、自分の人生は自分で決め、「心地よさ」を判断基準に市川さんは様々な活躍の場を作ってきています。価値は実はいろいろなはかり方があり、受け取り方がある。だからこそ二者択一の選択肢ではないのだ、というお話これまでの経験に基づいていることで説得力のあるものでした。
そして、0.8と1.2の違いが自分を支える力になるということ。つまり、0.8の力では、0.8×αは数字はどんどん小さくなりますが、1.2×αならば大きくなっていくのです。ちょこっと頑張れば伸びることができるというメッセージ、なんとステキな言葉でしょうか。
また、市川さんは、「心地よさを感じられるかどうか」ということを重要視して行動していらっしゃいました。そこから方向性が見えてくる、と。さて、皆さんにとってのこだわりや軸とはなんでしょうか?何を大切にして方向性を決めていらっしゃいますか?

最終回はゲストなしで、これまでの4回の講義を振り返りつつ、ご自身の軸とそれに伴うこれからを探っていくことにします。5回で受講者の皆さんのマインドにどのような変化がでているのかとても楽しみです。



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