講義レポート

本を書くことは、世の中の役に立つこと

「自分の本をつくる方法」講義レポート

受講生でフリーランスライターのモトカワマリコさんに感想をいただきました。

2013年の初春、私は人生の谷間を低空飛行していました。墜落すれすれで飛んでいたところ、Facebookで友達が「いいね」をしていた自由大学のサイトで「自分の本をつくる方法」という深井次郎さんの講義を見つけました。

講義はどう書くかより、何を書くか、本を一冊仕上げるだけの作家マインドを育てる内容。いかに自分にしかないアイデアや経験を文章にするか。人の考えを借りてもいいけれど、それだと8万語(一冊分の目安)を書くにはちょっと内容がもちません。人のふんどしで走れる距離はたかが知れているんです。子供時代までさかのぼって、自分というものを掘り起こし、棚卸しすること。それが授業の中心作業でした。

授業では日常の人間関係、仕事で闘いすぎて、あるいは過去の傷を忘れたくてうやむやにしている、本来の人間性に切り込んでいきます。自分が何者で、何をしたいのか、それでどう社会にコミットするのか。

私の場合は、残念ながら講義の中でそれがわかるところまではいけませんでした。ただ、あれから魂が「定住」することをやめて「旅」に出ることができました。ご縁があってORDINARY編集部に参加しているのも、その一部です。仕事の仕方も少しずつ変わってきました。仕事をして金銭の対価を受け取ることだけが社会との接点だと思っていましたが、今は先へ進んで、自分の作品が世の中の役に立つこと、仕事の照準をそこに合わせようとしています。本を書くってきっとそういうことだと思っています。

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ORDINARY(オーディナリー)とは

「自分の本をつくる方法」から生まれたWEBマガジン&新しい出版社。講義出身のOBOGですべてを運営している。「好きを活かして自分らしく生きる」がテーマ。さまざまな道のスペシャリストたちによるエッセイやインタビューが読める。(https://www.facebook.com/ORDINARY2013)

 

Edit: 受講生 モトカワマリコさん



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