講義レポート

地味だけどジワジワよく効くナリワイづくり

「ナリワイをつくる」講義レポート

『ナリワイをつくる』から講義レポートが届きました。この「ナリワイをつくる」では、卒業生が書記としてクラスに参加しているのですが、そんな視点から卒業生の藤田篤さんが書いてくださいました。

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■受講した理由は人それぞれ。
10期を受講した人はみんなで11人。個性的な人たちが揃っていました。フリーランスで働いている方、仕事を辞め今後の働き方を模索している人、自分の仕事の幅を広げるアイディアが欲しい人、伊藤さんの本を読んで実際に会ってみたいと思った人など、受講した理由は本当に人それぞれだと思いました。

ただ、今の働き方について問題意識を持っていて解決策を模索している中でナリワイに注目しているということは共通しているのかもしれません。僕もこの講義を受けたのはそんな理由から。企業でひたすら働いて給与をもらって一定水準の生活を維持している状態が果たして「安定した生活、幸せな生活」と呼べるのか疑問を持っていて(少なくとも自分は働いて安定している、幸せだと感じるより、不安や苛立ちを感じることが多かった気がします)その中でナリワイという言葉に興味を持ったので受講しました。僕は皆さんの話を聞いている共感することが多いと感じました。

■ナリワイを見つけるためのワーク
1日目の講義では未来予測を行いました。「何か状況の変化が起きた時にすぐに対応できるようにすると、ナリワイのタネを見つけやすい」というナリワイを作るための訓練の一つです。新しいコミュニティの形、エネルギー問題、若者の就職問題など今の情勢を踏まえたアイディアも出てきましたが、他にもこれから○○ブームが来る、カレーの博物館が出来る、和服を仕事で着られるようになるなど面白いアイディアもあり聴いているだけでも価値ありでした。

2日目の講義では人生における無駄だと思う支出を発表しました。家賃、食費、交通費、交際費が無駄だと思う、という意見は皆さんに共通してあるものでした(もちろん僕も・・・)。他に自分の仕事や趣味にかかる支出についての意見もあり、これは人それぞれ違う悩みを持っているようでした。何が無駄だと他人が感じているのかを知ることが出来るし、考えている解決策も人それぞれで自分の支出カット術に応用できるアイディアも出るかもしれない。このワークは地味ですが支出の無駄について意識することができる効果的なものだと思います。

3日目には全員でナリワイ発表会を行いました。この日は過去のナリワイ受講生が見学に来たり、伊藤さんの友達が作ったご飯を食べて打ち上げをしたりなかなか盛り上がりました。発表されたナリワイには、自分の得意な事や好きなことを駆使して考えられた斬新なアイディアや、皆と一緒に楽しめるイベントを作るナリワイなど十人十色なナリワイが発表されました。全てナリワイとして実践できるようになるといいですね。

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■僕がナリワイについて思う事
ナリワイを見つける、作るのに一番の近道は「自分の問題意識を解決するアイディアを考えること」だと思いました。それは誰かの役に立つことだと思うし、試行錯誤していくことでそれが自分自身の技術、経験となっていく。何かを変えられる程の大きな効果を期待できるかはわかりませんが、間違いなく自分自身の為になるし、自分で仕事を作っていく過程も楽しめる。ちょっとの勇気と少しだけ手間をかける努力をするだけで始められるものだと思います。それを継続して利益を得られるかどうかはまた大変な部分があるかもしれませんが。

この講義は受けて終わりではなく、伊藤さんがナリワイ発表会終わったあとに相談に乗ってくれる機会があるし、受講生どうしの付き合いも活発です。一緒にナリワイについて考えてくれる仲間が見つかるのもこの講義の良いところかもしれませんね。



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