講義レポート

古代人の人間味を感じる古墳ツアー

「ファンタスティック古事記」講義レポート

ファンタスティック古事記」は、教室を飛び出しての古墳をめぐるフィールドワークをやります。その模様を、受講生の重野さんがレポートしてくれました。

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古墳めぐりフィールドワークは異なる年代の古墳を1日で4基を巡りました。それも、全て古墳の中に実際に入ることができるのです。

古墳といえば、みなさんは何を思い浮かべますか? 私は「古代の大きなお墓で、なんか薄気味悪い」という印象でした。しかし、実際に訪れたことで一変、古墳ができた歴史的なバックグラウンドなどを知ることで「なんともいえない神秘的な空間」というものになりました。古墳にはぜひ一度行ってみるべきです。

さて、今回は年代を追って行きながら次の古墳までも歩いていける、初心者向けの探検ツアーです。もちろん古墳でも移動中でも小出教授による丁寧な解説付き。

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まずは今回訪れたなかで最古の古墳は、古代人の人間味あふれるものでした。壁の石組みの石の大きさは大小バラバラ。やっつけ仕事といっては失礼かもですが、古代人がワイワイ作っている姿が想像できて、憎めないんですよね。暗い古墳内部から外を見ると、いい感じに光が差し込みます。まるで “黄泉の世界”から”この世”を覗いているような、幻想的な時間を味わうことができるんです。これは古事記を勉強しているからこその感覚です。

次の古墳、すこし時期が経っているのでちょっと洗練されてきました。受講生には一番人気。ワイン貯蔵庫にしたら?なんて話をしながらも古事記の風景と重ねます。

さらにすこしずつ古事記の時代から現実の世界に近づいていく古墳をみていきます。そして最後は古墳の前でトーク&感想戦。天照大神が、天の岩屋にこもった時に、岩屋戸の前で楽しそうに宴会して外へ連れ出したという話を再現しました。ワインや日本酒を片手に古墳談義です。昔の人たちに思いを馳せながらの古墳巡りはとても濃密な一日でした。

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最後に、この講義の最大の魅力を紹介します。文章だけではうまく表現できないのが残念ですが、なんとっても小出教授の”しゃべり”です。膨大な知識を持ちながらも、初心者にもイメージしやすく、やさしく解説してくれる。ほぼノンストップでしゃべり続け、私たちを飽きさせません。必聴ですよ。



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