講義レポート

フラットな気持ちで、集まれる場所

「キャンプin仙台」活動レポート

5/3-5のゴールデンウィークに、仙台市若林キャンパスで行われた「キャンプin仙台」をスタッフの石井修平さんがレポートしてくれました。

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「一回行って終わりではなく、継続して東北と関われることがしたい」

そんな思いから初めて被災地を訪れた昨年のGWキャンプから1年が経った。「自分には特別な技術も知識もないから…」と、機会があれば東北へカラダを持って行くことにしている。ゴールデンウィ―クの荒浜は菜の花が美しい季節。振り返ってみて思うのは、いつも以上に笑顔の多いキャンプだったということ。写真を見返せば、たくさんの参加者の笑顔・笑顔・笑顔。

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今年も変わらずキレイな菜の花たちが私たちを迎えてくれた荒浜には、キャンプ参加者以外にも、多くの人が訪れてくれた。大崎市で太陽光発電に取り組んでいる菅原さんと商工会議所の野村さん。今年、故郷の宮城県角田市に戻った復興クラブスタッフの佐藤さん兄妹。リーダーの大内さんの古くからの友人で、これまでのキャンプにも足を運んでくれた前沢さん。参加者の友人で亘理町から遊びにきてくれたご夫婦と可愛いお子さん。東京からHAERTQUAKE HOUSEのキックオフを祝うために集まってくれたみなさん。

「様子を見たいから」と人が集まってくる。気軽に人が集まれる場所が荒浜にできつつある予感がした。帰り際、お隣りの遠藤さんも「人が集まるってのはいいね」と笑顔で一言。

深沼海岸の入り口の交差点には仮設のセブンイレブンができていた。仙台港と仙台空港を結ぶ道沿いであり、深沼海岸から最も近いコンビニということで、震災前は県内屈指の売り上げを誇っていたという。その向かいにあり、去年の荒浜初訪問時の自分に津波の脅威をつきつけたガソリンスタンドはもうない。深沼海岸の慰霊碑は場所が少し変わり、大きな観音像とともに建立されている。

この1年間だけでもいろいろな事が変わった。キャンプも今年から遠藤さんの敷地を離れることになった。遠藤さんが「農家」としての普段の営みに、その敷地をお返ししたからだ。とはいえ、新拠点は遠藤さん宅のお隣。去年までお借りしていた畑の向かいにある。これからその新拠点で何をするか。何を作るか。すでにたくさんのアイデアが出ている。そのどれもがワクワクするものばかり!

ぼく自身は、去年のGWキャンプを通して、本当に自分の世界が広がった。東北での出会いを通じて得た考え方や働き方、生き方。そして新たにチャレンジをスタートし、これまでのように東北を頻繁に訪れることは難しくなるかもしれない。しかし、近い将来、自由大学や荒浜キャンプを通じて知り合った人たちに恩返しができるよう、今やるべきことを一歩一歩やっていくつもりだ。そしてまた行ける時が来たらフラッと荒浜へ行こうと思う。

荒浜キャンパスの良いところは行ける時に気軽に行けること。ぜひ多くの方に、荒浜を訪れてみて欲しいと思っている。



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