講義レポート

一人株式会社というワークスタイル

「アメーバワークスタイル」講義レポート

時代の変化に合わせた変幻自在で自由な働き方を創っていく『アメーバワークスタイル』。受講生の垂井美穂さんが講義の様子やそこからの気づきをレポートしてくださいました。

今回から、ゲストの方が登場。今回のゲストは、株式会社空気読み代表、跡部徹さん。一人株式会社として会社を運営している跡部さん。大企業を退職して、なぜ一人株式会社を立ち上げたのか?どんなアメーバワークスタイルのお話を聴けるのか、楽しみです。

まずは、跡部さんにアメーバワークショップの生徒一人一人が自己紹介。先週宿題で出た自分の分析プロフィールをもとに、1分間でまとめます。 前回の、メンバー同士の自己紹介は余談も含めたラフなものでしたが、今回は宿題でプロフィールをまとめた事もあり、みんなテキパキと答えていきます。跡部さんは、メンバーの話に絶妙のタイミングでツッコミをいれ、場が一気に和やかな雰囲気に。

起業する前は、リクルートで若くして雑誌の編集長を任されていたという跡部さん。起業するきっかけは、大組織ではどうしても、個人の「こうすればもっと良くなるのに…」の思いが届きにくく、もっとシンプルに商売を楽しむ方法があるのでは?と思い始めたからだそう。

◇hate somthing,change something
日頃、働きながら、こうすればもっと良くなるのに、ああすればいいのに…と思っている経験、私ももちろんありますが、それを誰かのせいだったり、環境のせいにして何もしないのではなく、自ら変えようと動くこと。跡部さんの働き方の核になっている言葉だそうですが、今の働き方になにかしらの疑問を抱き、現状をよりよくしたい、という思いで集まった
メンバー達にもズシンと響きました。

◇一人株式会社というワークスタイル
あえて社員を雇わず、一人株式会社という働き方を選んだ理由。それは、チャンスが来た時に、ちゃんと動けるように、常にフレキシブルな状態でありたいから。企業の成長を第一に考えるよりも、まず自分がワクワクできる仕事をする。自分が陳腐化しないように、新しい経験をつめる仕事を選ぶ。一人株式会社故の大変さも、もちろんあると思いますが、跡部さんはその状況すらも楽しんでいるように見えました。

現状維持でいっぱいいっぱいになりがちですが「3年後の自分に感謝してもらえるように生きる。」をこれから実践していきたい、と強く思いました。

◇信頼でお呼びがかかる
この『人伝手の信頼でお呼びがかかる』というのも跡部さんの仕事のスタイル。こんな人探しているんだけど誰かいない?という時に、こんな面白い人がいる、と人伝手でお声がかかることも多いそう。組織や肩書きではなく、信頼できる人とチームを組んで仕事をすることで、また次もその人伝いでお声がかかる。このサイクルは他の誰でもいい仕事ではなく、必然的に跡部さんにしかできないニッチな仕事をたぐり寄せているのだと思います。

◇「自分はなにがオイシイのか?」を認識する
会社を退社するにあたり、もし自分になにかを依頼するとしたら、どんなことをお願いしたいか?を社内で聞いてまわったという跡部さん。他の人が自分にどんな点で期待しているか?「自分はなにがオイシイのか?」を認識することができるナイスアイディアだと思いました。そこから自分では気づいていなかった、自分へのニーズの発見や、次の仕事のヒントにつながったそうです。

この後、グループワークで3人1組に分かれて、お互いの、どの経験がおいしいか、自分だったら、どんな事をお願いするか、をディスカッション。自分では、当たり前だと思っていた経験が、他の人の目を通してみると、実はオイシイ経験だった!というメンバーが続出で、新たな発見がありました。

今回の授業の話で、印象的だったのは、今はサラリーマンが当たり前になっていて、毎月一定額のお給料をもらうことに慣れてしまっているけれど、一昔前、自分達の祖父の時代には、サラリーマンという職業はごく僅かで、ほとんどは自営業や農業などで生計を立てていた、ということ。もっと商売と仕事がつながっていて、商売の仕組みだったり、自分の仕事で誰かが笑顔になる、というのをもっと身近に感じられるものだったんだなぁということ。自分の祖父母がどんなことで商売をしていたのかを辿ってみると、アメーバワークスタイルのヒントが見つかるかもしれないですね。



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