講義レポート

無名でもコネが無くても金が無くても本が出せる

「自分の本をつくる方法」講義レポート

こんにちは、自由大学事務局です。

人気の出版講義『自分の本をつくる方法』の第4期受講生のみなさんからレポートが届きました。4期は土曜日午後の開催で、みんなでランチを手作りしたりと和むイベントもあり時間がゆったりと感じました。

4回目の日、フリーペーパー『メトロミニッツ』の取材が入った際には、逆にこちらがフリーペーパー作りについて質問させていただき、予期せぬ学びもありました。卒業してからも「4期会」をひらき、各自のプロジェクトの進捗状況を確認しあったりと団結力があるのが4期。参加レビューは一部の方のみ掲載です。


青木亮作さん(プロダクトデザイナー)
【質問1】参加後の感想をご自由にお書きください。
講義の際に配られる資料の内容は、マーケティングや企画の立て方など、売れる本をつくるための知識といったとても分析的でクールな内容だったのですが実際の授業内容は、深井さんの作り手目線のお話のおかげでとても熱いものでした。とくに参加者全員が自分の企画書を発表した最後の講義ではみんな違って、みんないい、ということを芯から感じられるとても熱く温かい時間を過ごさせていただきました。それぞれ仕事も環境も違う、バラバラの集まりだったのに講義が終わった時には、深く繋がった仲間になっていました。とても楽しかった!ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

【青木 亮作(あおき りょうさく) プロフィール】
プロダクトデザイナー 1979年 名古屋市生まれ。2004年 名古屋市立大学大学院芸術工学研究科 卒業。光学機器メーカーにて録音機やカメラの新規商品企画やプロダクトデザインを行う。現在は、AV機器メーカーにてPCおよび周辺機器のデザイン修行を行うかたわらプロダクトデザインを中心とした自主制作活動を行っている。
青木亮作HP
ブログ『ryosaku_sousaku』


佐藤 大輔さん(経営コンサルタント)
【質問1】参加後の感想をご自由にお書きください。
私は元々出版を希望していたわけではなく、本を作る人というのはどういう考えを持って、どんなプロセスを踏んでいくのか、といった点を知りたくて参加しました。そのため、ひょっとするとこの講義は自分には動機には合わないかも、と当初は不安でしたが、終わってみたらそれがよく理解でき、かつ企画書まで書いてしまった充実した講義でした。具体的には、出す本のジャンルの考え方、自分のキャラクターを決める考え方、挙句の果てには書くネタがほとんどないところから本を出す時の考え方、などなど。世の中にあふれる本はこういった考え方で出版されるのか、といった裏方を知る楽しみを味わうことができました。
なので、出版を考えていない人でも充分に楽しめる講義だと思います。

また、講義形式が教えられるばかりの一方通行ではなく、みんながそれぞれの考えを出し合い議論する、ワークショップ形式であったことで、参加者のみんなと様々な意見交換ができてとても楽しかったです。意見を出せば、次郎さんだけでなく、みんなが教授になる、といった感覚を味わえました。そんな講義を自分から純粋に楽しめたこと、また同期のみんなに触発されたことで、気づいたら最終日の朝に企画書を書いてる自分がいました。こんなこと、初日にはまったく想像もしてなかったです(笑)
自分の気持ちが轢きつけられてしまう、「自分の本をつくる方法」はそんな講義だと思います。

【質問2】 もし、この講座の満足度をあと1%上げるとしたら、どうすれば良いと思いますか。
ゼイタクを言えばあと何日か続けたかったです。次郎さんの話や、みんなとのディスカッションは、ホントに楽しかったので。それに講義内容は充実していましたが、自分が気づいていない大切な部分がまだあるのでは、と思ったりもしました。ただそれは、今回の講義を受け自らアウトプットしていく中でしか学べないことかもしれませんね。

【佐藤 大輔 (さとう だいすけ)プロフィール】
経営コンサルティング会社勤務。コンサルティング業界に入って5年になる。
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小宅一騎さん(制作会社勤務)
【質問1】参加後の感想をご自由にお書きください。
実際に本を出している深井さんの講義はとても興味深いことばかりで刺激的でした。本づくりに関するノウハウから業界のいろんな事情(?)まで、いろいろ教えていただいて感謝です。講義の最後に企画書という形でアウトプット出来た事が、とてもいい経験になりました。やっぱり実際にやってみないとわからない事が多いですね。発表してフィードバックを受けるという行為を通して、ようやく自分が何をやりたいのかが少し見えてきた気がします。あと一人で何かをやろうと思ってもなかなか行動を起こせないので、似たような思いを持った人達と出会えた事もすごく良かったです。とても有意義な時間でした。

【質問2】 もし、この講座の満足度をあと1%上げるとしたら、どうすれば良いと思いますか。
講義で行った、「絵本の表紙を考える」という内容が盛り上がって面白かったです。こういった何かをテーマにしてディスカッションする内容とかが増えるともっと楽しくなるのではと思いました。

【小宅 一騎(こやけ いっき) プロフィール】
出版物がメインの制作会社にて制作からマネジメントまで行う。1992年より、なんでもアリのアートイベント『まぜまぜ』を家族と共に発足。年1回程度のペースで開催。それに連動したフリーペーパー「mazemaze」を発行している。2008年、趣味でつくり続けてきた缶バッジが100種類に達したのを記念して「TIN BADGE WORLD」展をギャラリー世田谷233にて開催。
まぜまぜブログ
世田谷233


古屋 亜見子さん(イラストレーター)
【質問1】参加後の感想をご自由にお書きください。
小説に興味があり本講座を受講しましたが、今まで自分にはない「本」の視点はとても興味深く、深井さんのお話も判りやすく大変勉強になりました。また、受講された方々は異業種の方ばかりでしたが、「本」が好きと言う共通点もあり、それぞれの立場からの多種多様な考え方も面白かったです。毎回、深井さんの「本」に対する愛も伝わってきて、毎週、土曜日になるのが待ち遠しかったです。

【質問2】 もし、この講座の満足度をあと1%上げるとしたら、どうすれば良いと思いますか。
全10回位講義があると、更に充実するかな、と思いました。とにかく楽しい内容でしたので、5回で終わってしまうのはもったいないです。

【古屋 亜見子(ふるや あみこ)プロフィール】
1970年オーストラリア生まれ。1990年跡見学園短期大学生活芸術科卒。1992年東京YMCAデザイン研究所デザイン科卒。北見隆氏に4年間師事。以後フリー。

個展
1996年「記憶の回廊」 ピンポイントギャラリー(東京・青山)
1997年「漂う時間」ピンポイントギャラリー(東京・青山)
1999年「街の片鱗」ギャラリーハウス・マヤ(東京・青山)
2001年「彷徨う書物」ギャラリーハウス・マヤ(東京・青山)
2002年「at stairs」大修館書房(東京・神保町)
2004年「詩的空間」ギャラリーハウス・マヤ(東京・青山)
2007年「ルル・ベカの恋」ギャラリーハウス・マヤ(東京・青山)
Amiko Furuya website


MHさん(会社員)
【質問1】参加後の感想をご自由にお書きください。
当初から「本」という媒体には特にこだわってはいませんでしたが、最終回の講義での「企画書発表」という課題に向けて、現職に関連した内容での本づくりを想定して受講していました。「自分の言葉で伝える」ということを強く意識するようになったことで、講義が中盤に差し掛かった頃からは徐々に良い影響が出はじめ、全5回の講義を修了する頃には仕事として連載が決定するなど、たった1ヶ月で環境が変化するほど、この講義は私にとって良い出逢いとなりました
発信者として行動する様々なきっかけをいただいたことに大変感謝しています。深井さん、同期の皆さん、どうもありがとうございました。

【質問2】 もし、この講座の満足度をあと1%上げるとしたら、どうすれば良いと思いますか。
内容の濃い講義のため全体的にもっと時間が欲しかったのと、発想方法について、さらに議論したり考える時間があればと思いました。


小桐 秀治さん(大学生)
【質問1】参加後の感想をご自由にお書きください。
とにかくすごく楽しく受講させていただきました。講義内容に関しては本を書こうと思った時に、何を考える必要があるのか、どのように考えていけば良いのかを次郎さんの経験をふまえたうえですごく丁寧に説明していただけたので、とてもわかりやすく、また納得感もありました。一緒に学ばせていただいた同期の方々もすごく雰囲気のいい人が多く、いろいろな話を聞かせてくれました。講義内容と同じぐらい刺激を受け、また人生の勉強にもなりました。

キュレーターの芹沢さんもとても気さくな方で、芹沢さんと話すことで授業にすぐに慣れることができたと思います。私は就職活動中で今後どのような人生を歩んでいこうかとすごく悩んでいました。本を書くという表面的には関係のない講義を受講したわけですが、それでも得るものはものすごく多かったと思います。例えば本を書く時に考えることの一つに、著者のキャラクターに関することがあるのですがこれは自分がどんな人間になっていきたいのかを考えるためのとても大きなヒントとなりましたし、その考え方を今実践して自分というものを作り上げていっています。またコンテンツを練る際に、多ジャンルインプットしようというものがありますが、これはどの分野にも言えることなのではないかなと思っています。

「新しいものは既存のものの新しい組み合わせである」ということから、「既存のものをいかに増やすか」と「新しい組み合わせをいかに生み出すか」ということが新しいものを生み出すには大切だと思いますが、この講義ではその両方のアプローチに関して具体的な方法を教えていただけたので様々なものに応用して使うように心がけています。ここで挙げたのはほんの数例でしかなく、この講義では本を書くことはもちろんのこと、それ以外にも大いに応用が可能な視点・考え方・アプローチ方法が学べたと思っています。最後の講義の日にはみんなでドライカレーやサラダをつくり、またいろいろなものを持ち寄って打ち上げをしたのですが、それもすごく盛り上がって楽しかったです。

自由大学に行かなければまず会えなかった人達との出会い、そしてこのように一緒に学び、楽しむことができたのも大きな産物だと思います。またここからのつながりで色々なイベントが発生しつつあるので、今後が本当に楽しみです。講義後も次郎さんは親身になってフォローしていただけていることがメーリングリストを見てわかります。私は本を書くことに関しての行動はまだ起こしておりませんが、同期の方が動きはじめており、これもすごく楽しみにしております。この講義で出会った次郎さんや同期の方々、貴重なお時間を共有させていただけたこと、色々な気づきを与えてくださったこと、今後の大きな可能性を感じさせてくださったことを本当に感謝しております。

【小桐 秀治(おぎりしゅうじ) プロフィール】
生意気な東大生。バスケをしながら犬の散歩をしている。基本へたれ。
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浅野 泰臣さん(印刷営業職)
【質問1】参加後の感想をご自由にお書きください。
今回、初めて自由大学に参加させていただき、学ぶこと、出会うこと、そして形にするなにかを身近に感じることが出来た講義でした。同じ意識の方向を見ている人間が集まることで生まれるコミュニティーに強い力を感じ、それにも多くの学びがありました。講師の深井次郎さんの人間味溢れる講義は本のことだけでなく、僕の生活に大きな学びをもたらしてくれたと思います。学ぶ場所は学校だけではないかもしれません。でも教室という場が学びの嗅覚を高めてくれる。そんな匂いを感じさせてくれる場所でした。迷う立ち止まるより、とにかく動くことが、なにかのきっかけを得られるなら自由大学はそれを存分に得られる場所だと僕は感じます。

【質問2】もし、この講座の満足度をあと1%上げるとしたら、どうすれば良いと思いますか。
満足度は十分高いと思いますが、可能であれば前期の方のお話も聞いてみたかったです。でも、それは講義後の受講者次第とも思いますが。

【浅野 泰臣 (あさの やすお) プロフィール】
いろんな場所に行って色んな人に会っている。現在は印刷営業マン。
-円-madoka BCCKS/ブックスにて写真集などの制作も開始。
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水野 朋 さん(ベビーセラピスト、フォトグラファー)
【質問1】参加後の感想をご自由にお書きください。
昔なつかしい校舎の中、木のぬくもりを感じるひとつの教室が、私たちの学びの場。そこに集まるのは、「自分の本をつくる方法」の講師の深井次郎さん、キュレーターの芹沢さん、そして私たち受講生。それぞれの生きてきた道や宝物を 皆でわかちあいながら、自分が本当に伝えたいことを 本で伝えていく方法を学ぶ。講師の深井次郎さんや皆のキラキラ光り輝いている瞳が とても印象的。素敵な仲間に出逢い学べる場、自由大学に感謝。卒業しても、きっとずっと友達。


田口 まゆ さん (団体代表)
【質問1】 参加後の感想をご自由にお書きください。
「講義参加を希望したのは、文章を書くことがもともと好きだったのもあるのですが、ただ好きってだけで、専門の知識は全くありませんでした。「いつか自分の本が出せたらいいな・・・」なんて夢を持っていました。しかし、私は無名だし、有名でも何でもないし、出版界へのコネもまったくない・・・深井さんの講座は「無名でもコネが無くても金が無くても本が出せる」という講義内容にとても惹かれて申し込みました。講師の深井さんの醸し出す雰囲気なのでしょうか・・・?

講義全体の雰囲気がとても柔らかな感じで、リラックスして講義を受講できました。そのリラックスした雰囲気からの相乗効果だと思うのですが、受講者の皆の意見が飛び交う飛び交う(笑)その中から、自分ひとりでは、思いつかなかったような色んなアイデアが沸いてきて、それが次へのステップへとつながるような気がしました。一人だと、心が折れてしまいそうな時も「仲間」がいれば、頑張れると思うんです。そんな、仲間を作れるのが、深井さんの講義だと思いました。

講義の内容は、出版の世界の事を全く知らない、全くの素人の私にとっては、深井さんから聞く言葉の一つ一つが新鮮で、とても勉強になりました。あっという間の一ヶ月でした。とても楽しかったです。

【質問2】 もし、この講座の満足度をあと1%上げるとしたら、どうすれば良いと思いますか。
もう少し深く学びたい、と思ったので、講座期間を長くしてもらえたら嬉しいです!

【田口 まゆ プロフィール】
自死者・自死遺族に対する差別偏見を失くす会代表。
タロットセラピストとして活動。その後、自死遺族問題に取り組む。
昨年、NHK総合『日本の、これからー自殺』にて自死遺族当事者として出演。自身の受けた、差別偏見を社会へ訴える。
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