講義レポート

コミュニティを続ける元気をくれる場

場の主催学 第1期講義レポート

場の主催学

この講義との出会いは、転勤して間も無くの折で、新しい土地と職場環境で忙殺されていたタイミングでした。
転勤前に作った小さな2つのコミュニティも、少々勢いが衰えていた頃合いで、自分の余裕の無さがダメ押しになって消滅するかもしれないなと感じていました。

「コミュニティに再び息吹を与えるピースを見つけたい。」
「職場の外で同じ価値観を共有できる人との時間を持つことで心の拠り所を作りたい」

決して前向きだけではない理由も相まって、こんなに今の自分に合った機会もないと思い、躊躇なく申し込んだことを覚えています。

ただ、勢いよく申し込みはしたものの、バリバリに実践している人ばかりだったらどうしようという懸念は正直ありました。
「でも、待てよ」と考えてみました。
「場」というのは、そもそも多様性を受け入れる土壌があるべきものなのではないだろうか。それを主催しようとするくらいのメンバーなのだから、きっとまあ受け入れてもらえるだろうと。

そして参加してみたら、その通り。確かに実際にゴリゴリに場の主催している方もいらっしゃいましたが、一方ではこれからトライしていこうとされている方もいて、様々なステージの方が集まりました。

5回の授業は、教授の経験に裏打ちされた講義と実践に向けたワークであり、どのステージにいる人でも応用できるカリキュラムでした。

高橋さんも庄司さんも、それぞれが新しいプロジェクトをはじめており、実行者という側面も持ち合わせていました。話をしていると、実は参加者と同じ課題感を持っていたりすることもしばしば。
だからこそ、それぞれのステージにいる方が、それぞれの課題や対策への気づき、次への目標などを発見されていたように見受けられました。「場作り」なんて今まで体系的に勉強なんてしたことない内容なので、誰もが直感的に作ってきたものを、型に落としてもらえたのではないでしょうか。

あっという間に5回のプログラムが終わりました。

その中で感じたことがあります。

それは、「場」を作るためには、そのための「場」もまた必要なのではないかということです。
発電設備を動かすためには、そのための電気が必要なように。

素敵な場を作ろうと思えば、主催者側と共に参加者の視点も併せ持つ必要があります。どちらか一方に重心が偏った場は、きっともう片方にとっては居心地の悪いものになるはずです。どこでバランスさせるかを考えるには、両者の経験があってこそ。
このプログラムの特徴的な点は、この2つの視点を同じ時間の中で経験できることだと思いました。

既に場作りをされている方にもきっと新たな発見があると思いますが、場作りしてみたいけど一歩を踏み出せなくてモヤモヤされている方こそ参加されてみてはと思いました。「場」を作る側に回ると得られるものが全く変わります。自分の中に新たな視点が加わるのです。

修了後も受講者同士でお互いのイベントに参加したりしています。私のイベントにも来てくれました。高橋さん、庄司さんとのやりとりもあります。これもまた、日々の実践を支え合うコミュニティ。

場づくりにご興味ある方は、気軽に覗いてみてください。

(第1期修了生 N.H)

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