講義レポート

自分の主観と向き合う

地球に暮らす自給学 第一回講義レポート

こんにちは。自由大学サポーターの品川です。

地球に暮らす自給学」の第3期が開講し、さっそく初回に参加してきました。気になっているけれども、どのような人が参加しているのか不安という方もいるかと思うので、クラスの雰囲気と共にお伝えできればと思います。

最初に教授のあべゆかさんと挨拶させていただきました。小柄ですが、とてもパワフルで生き生きした印象を受けました。

 

今回の受講生は11名、まさに老若男女、参加した理由はさまざまです。

・以前に自由大学の別講義に参加されてコミュニティとしての楽しさを感じられて本講義に興味を持たれた方

・野菜作り、食、エネルギーなどに興味があるけれどもなかなか始められないので知識を習得したい目的で参加された方

・すでに野菜畑を始められていて手芸が好きなのでさらに綿を作って織物をやってみたいと思われている方

・あべさんの動画をみて興味を持たれた方

・進路や働き方、生き方を考えたくて参加された方  など。

「自給」に対する知識、経験も異なり、やりたいことも異なる方々が集まりましたが、共通するのは”今”に対して漠然と何か違うなと違和感をお持ちのようでした。

とても興味深かったのは、グループワークで今感じている「暮らし」の共有についてディスカッションをする際の、座標軸でした。横軸に「都会」「田舎」縦軸に「スキ」「キライ」となっているものです。

そのため、ある日突然スーパーの棚から小麦粉が無くなり、タピオカが突如現れ、誰かが作った食ブームを貪っているので、主観を忘れていっている気がします。
自給となると選択肢が多くあるので、確かに主観が大事なのだと思いました。

“「豊かさの基準」を自分の中に作り、自分の基準で選んでいく。
自給は一人では出来ない、自給をすればするほど自然や仲間との繋がりが大切になる。
自然を知って、社会の仕組みを知った上で、自分はどうしたいとかを考える。”

自給自足の生活を急にすることは難しいです。お金を稼いで消費生活をしていた方が楽ですし、都会であれば欲しいものは買いに行く、あるいはスマホをタップするだけで家まで届きます。
ただ、コロナ禍で「豊かさの基準」が揺らいできている人もいるのではと思います。
友人と会うために買っていた服、化粧直しの時にちらっと見せびらかすことができる新作のリップ、同僚と食べに行っていたおしゃれなランチ、、、
本当に必要だったのでしょうか?

“自給”は自分には無関係と思う方もいるかもしれません。
本講座はただ“自給”の方法を教える講座ではなく、自分の豊かさとは何かを再考する講座かと思います。
自給率が高いことを良いこととするわけではなく、あくまでそのような選択をしたコミュニティとそのコミュニティの豊かさ、幸せを知ることができます。

今回の講座は満員御礼で募集をしていませんが、ぜひとも次回、もし「自分の豊かさとはなんだろう?」と思われている方は参加してみてはいかがでしょうか。

 



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