講義レポート

身体と向き合い準備をすること

「MYブレンド茶をつくる」第7期講義レポート

MYブレンド茶をつくる

春夏の講義から季節は秋冬へと。
今年の夏はとても暑く長かったので、
夏の疲れがきっといつもより溜まっているであろう今期は、身体と向き合い準備をすることの大切さを特に実感したり、様々『実感』できることがありました。

『実感』の1つは、第2回講義、ブレンドのベースとなる「素材20種類のテイスティング」でした。
季節の変わり目で体調を崩し気味の方が2名いらっしゃいましたが、20種類の試飲が終わる頃には、来た時より元気を取り戻していて、その日だけでも、お茶の持つ力(効能)をご本人達に実感していただけたことがとても印象深かったです。

今期は季節感のある素材も多く加わり、中でも「金木犀」はとても人気がありましたが、使い方、組み合わせ方には個性が出ており、1つの素材が色々な表情と広がりを見せること、受講生の持つ感性や柔軟性、自由度、楽しさ、をみんなで共有『実感』することができました。
さらには、ハーブティーを使ったお茶菓子作りという新たな講義内容を取り入れたので、どんな講義風景になるのか、またお茶の世界がどう広がるのか、開始前から少しの緊張と共に楽しみに想像していました。

多くのコミュニケーションが生まれ、自然と講義の一体感や受講生同士の意見交換など、色々な相乗効果に繋がることを『実感』し、ブレンドの気付き以外の嬉しい発見がありました。
今後もこの良い連鎖を続けていけるよう努めたいと思う場面でした

 

MYブレンド茶をつくる

新たに取り入れたブレンド茶を使ったお茶菓子づくり「ブレンド茶の出し殻を使ったスコーン」は、教授のデモンストレーションメインの予定でしたが、告知した時点からかなり楽しみにしてくれていた人も多く、計量や捏ねる作業、盛り付けもみんなでやり、とても楽しそうな表情を見られたことに、来期にも繋がる手応えを感じました。
準備を進める中で、各自の好きな事、興味のあることなどを話し共有することで、お互いの事を知ったり、初めての作業も得意な事として自信に繋げることが出来たので、新しい講義が短時間ながらとても有意義な時間になりました。

ハーブティーの出し殻を使ったスコーンは、使い終わった出し殻も、風味や香りがしっかり残っており、美味しくいただけることに驚きました。
飲むだけで終わりじゃない、まだまだ新たな使い方の可能性を『実感』することができました。

 

MYブレンド茶をつくる

最終日「各自のオリジナルブレンド茶の発表」では、それぞれのブレンド茶を飲むと、スッとそのテーマの世界観を想像出来るほどの表現力でした。
この講義が受講生にちゃんと届き、受講生自身が素直に身体と心に向き合ってきた結果であることを『実感』することができました。

これからも、「この講義を受けてみたい」と思い参加してくださったみなさんの、最初の期待感、ワクワクする気持ちを、最終日まで保てるよう、今期にもらえたたくさんの『実感』を持って、さらに自分も前進していきたいと思いました。

TEXT:「MYブレンド茶をつくる」キュレーター 福元香織



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