講義レポート

ブレンド茶で楽しむ自分との対話

「MYブレンド茶をつくる」第7期講義レポート 武石ちひろさん

ブレンド茶で楽しむ自分との対話

自分の感覚を頼りに即興でものづくりをするのが好き。料理も冷蔵庫にあるものでその日に食べたいものをつくるのが好み。そんな私にできた新習慣がMyブレンド茶をつくって飲むこと。

 

自由大学でブレンド茶を学ぶ

きっかけは、自由大学の「Myブレンド茶をつくる」を受講したこと。

講座では20種類以上の薬草・ハーブが用意され、一気に試飲する。その内容は期ごとに変わり、季節に合った素材やそのときの気候に合わせて、たとえば冬だったら乾燥や冷えを和らげてくれる効能のある植物が用意されていたりする。

試飲した後は、自分のテーマを決めて、ひたすらブレンドの実験を重ねる。びっくりしたのだけど、お手本のブレンドが提示されたりすることはなくて、本当に自分の感性で3~4種類のハーブをブレンドしてお茶をつくる。(毎回先生がブレンド茶を出してくれるので、「ブレンド茶」の解像度を高めていくことはできるのだけど、レシピが配られるわけではない。)

とんでもないお茶ができるのではないかと思ったけど、意外とちゃんと飲める。味がぼやけてたり、思ってたのと違う、ということはあるけど、マズいと感じるお茶が出来上がることはなかった。

いろんな色や形のハーブを並べただけでもその美しさにテンションが上がる。

そして、これまたびっくりしたのが、他の受講生もみんなブレンド茶をつくるわけだけど、誰一人ブレンドが被らなかったこと!素材が20種類もあれば、当然のようにも思えるけど、そんなに種類があっても自分が使う素材は偏ってきてしまうもの。周りはどうかと見てみると、私とは全然違うものを組み合わせていたりしていた。これが個性というものか。

また、近しい組み合わせでもわずか0.2gや0.3gの差で味が変わってくることにも驚いた。

ブレンド茶で楽しむ自分との対話

出がらしを使ったスイーツの授業も。こちらはアイヌのハーブ、エントを使ったミルクプリン。

新しくできた朝の習慣

こうして1杯のティーカップの中に、無限の組み合わせが広がっていることを知った私。その日の気分に合わせて、ブレンド茶をつくることが日々の楽しみの一つになっています。

とはいえ、そう毎日毎日、そんな余裕があるわけでもない。自分のためにハーブを3種類、4種類ブレンドしてお茶を淹れるのを毎日やるのは難易度が高い。それでも根付いた習慣が、やかんでブレンド茶をつくること!

元々、毎朝の家事として、子どもたちの水筒のお茶をつくることがありました。そのお茶をブレンド茶にチェンジ。大体、ベースにルイボスティーを使い、黒豆茶や柿の葉茶など、和のハーブをブレンドしています。さらに、風邪のサインが見えたら、免疫アップの効能のあるエキナセアを混ぜてみたりすることも。

私はそれにミルクを入れたり、ショウガやシナモンパウダーをふって朝飲むのが定番になりました。

この新習慣、朝から今日の体調や気分を自分に問いかけている感じがとても気に入っています。それまでは朝はコーヒー派だったのだけど、手軽にできる変化の要素を入れたことが即興好きの私にとって、朝の楽しみになりました。

そして、実際どれくらい効果があるかはわからないけど、「元気に今日1日楽しんできてね!」という念をこれでもか、というぐらいに込めて毎日子どもたちに水筒を渡しています。

講座を受講したきっかけが、毎日取り入れやすいお茶から自分と家族の健康をメンテナンスできたら、という思いだったので、ばっちり目的が達成できたなぁと思っています。

今年はさらにステップアップして、もっといろいろなブレンドを楽しみたい。仕事で集中したいとき、リラックスして誰かと話したいとき、自分を解放したいとき…。様々なシーンでそのときに合わせたお茶をつくることができたら。

今年も引き続き、ブレンド茶の世界を学んでいきたいと思っています。

 

TEXT:「MYブレンド茶をつくる」第7期受講生 武石ちひろ さん



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