さて今回は、昨年5月に開講した新講義「ナチュラルワイン共鳴学」キュレーターのおふたりにインタビューしたいと思います。
Q:第1期を終えて、いかがですか? イメージ通りにいきましたか?
はい、ナチュラルワインが初めての人も詳しい人にとっても、どの回にも新たな学びがあり、充実した内容になったと思います。またイメージしていた以上にナチュラルワインを愛する人々との繋がりができました。皆で様々な体験をし、話し合い、学びを共有できた事が大きいのだと思います。参加後に異業種からナチュラルワインに関連するお仕事につかれた方もいらっしゃいます。第二期のメンバーと第一期のメンバーの交流で、さらに大きなコミュニティーになることを期待しています。(彩美カトリーヌさん)
イメージを超える講義となりました!普通のワイン講座と異なり、ワインに”共鳴”するという趣旨に賛同いただけるか不安もありました。ですが、参加メンバーとの絆は、講義後もさらに深まり、定期的なワイン会で互いに誘い合うほどの仲間となっています。また、講義に協力してくださったゲストの皆さんは、ナチュラルワインの魅力をより多くの人に伝えたいという熱意に満ちた方々でした。時間を気にせず、熱心な質疑応答にも対応してくれました。このような情熱的なサポート含め、いいスタートの会でした。もっともっとナチュラルワインを知りたい、それが第二期の改善点にもつながっています。(龍頭聡さん)
Q:受講生はどんなメンバーが集いましたか?(動機、ワインについてのレベル感、人柄など)
1期生には、ナチュラルワインを造るワイナリーを運営する方や将来ワイン関連の職につきたい方など、”ナチュラルワイン”が好きな方ももちろんいらっしゃいました。ですが、普段はそんなにお酒を飲まない方、ワインに詳しい方、日本酒やビールなど別なお酒が好きな方まで、ほんとうに多種多様なメンバーにご参加頂きました。
皆ナチュラルワインが好き、お酒が好きという共通項があるので、第一回の講義からすぐに盛り上がり、打ち解けることができました。講義後の懇親飲みまで含めて「楽しむ」という非常に前向きで行動的な方が集まりました。
Q:ゲスト回で、みんなに響いていた言葉など教えてください。ゲストのどんな話に新たな発見があったようでしたか?
シチュエーションに合わせてナチュラルワインを選ぶという事の楽しさを再発見した方が多かったように思います。食事とのペアリングを考えるのも楽しいですが、難しく考えすぎずに、飲む時間帯や、飲むオケージョン、飲む人達の顔を思い浮かべて、その方々とワインの生産者の方のストーリーを重ねて選ぶのも楽しいですよね。
Q:トータルで何本くらい比較しましたっけ? こんなに選りすぐりのナチュラルワインを試飲して比べられる機会もなかなかないですよね?
第1回から第4回の講義では合計17本を試飲しました。最後の回では11本のワインが持ち寄られたので、合計28種類以上試飲したことになります。様々な国の多様な生産者のワインを試飲しましたが、同じ生産者の異なる畑のものを比較したり、同じぶどう品種でも別の国で造られたものを比較したりする事ができました。我々も多様な経験、面白い比較ができるようワインをセレクトしましたが、ゲストスピーカーの方々にとっておきのワインを選んで頂けたのもとても楽しかったです。
Q:講義を通して、「受講生が成長したな」と感じたのはどんなところですか? エピソードなどあれば。最終回の「推しワインのプレゼン」で印象に残った人やワイン銘柄はありましたか?
型にはまっていないナチュラルワインの選び方、楽しみ方を学んでくださったように思い、嬉しいです。こういうタイプのこういう味わいのワインを探すというアプローチとは異なり、生産者に共鳴してワインを選ぶと、今まで飲んだことのないようなワインと出会えます。ぶどうはブレンドで、味わいの想像がつかないワインや、今まで知らなかった土着品種のワインなども手に取って頂けたかと思います。ナチュラルワインとの出会いは一期一会、今後もその出会いを楽しんで頂けたらと思います。
推しワインはセレクトされた方の個性、感性が色濃く反映されていて、どのワインもとても深く印象に残っています。生産者の想いと、飲み手の想い、人柄やこれまでの経験がまさに共鳴して選ばれた1本、どれも美味しく頂きました!
Q:卒業後のアンケートでは、受講生からどんな感想がありましたか?
想像以上にたくさんの試飲があったとの声を多く頂きました。またワインを飲んだ感想をアートで表現したり、実際にワインショップにてワインを選んで飲めたり、キャンパス外でのワークも楽しんで頂けたようです!居心地のよい空間で、受講生同士も、ゲストの方やキュレーターとも仲を深めれてよかったと仰って頂いたのが嬉しいです。(この講義が後押しとなり、仕事を辞め、憧れていたナチュラルワインショップで働くようになった方もいらっしゃいました)
Q:みんなの感想を受けて、第2期以降で、講義内容をさらにアップデートしたい点はありますか?
第2期ではナチュラルワインを造っている醸造家の方にもお話しを伺う予定です。ナチュラルワインは人と人を繋ぐのだと改めて感じます。限られた時間の中ではありますが、造り手、インポーター、ソムリエ、販売者、そして飲み手の皆様とさらにナチュラルワインの魅力を深掘りできたらと考えています。
第2期受講生募集中(「ナチュラルワイン共鳴学」開講決定!残席僅か)です。第2期は、どんなメンバーが集まるか楽しみですね。