ワインも自然派が新しいスタンダードに
ワインと聞くと身がまえてしまったり、「高額なブランドほど美味しい」と盲信してしまう時代がありました。(もしかしたら、今もまだ残っているかもしれません)
しかし、ナチュラルワインが日本に紹介されてから約20年。もっと自由に、美味しさや造り手の個性、ヘルシーさでワインを選ぶ人が増えています。より美味しいワインを探求していくと、不思議とナチュールに行き着く人が多い。どうも一般的なワインと比較すると、味わいの豊かさ、多元性と奥行き、飲み心地の良さ、エキスのエネルギー感が違うのです。
この講義では、
・自分好みのナチュールが選べるようになること
・その推しの理由を自分で腹落ちできるようになること
を目指し、専門家の方々から一緒に学んでいきます。
生きている土壌と自然農法で、ワインの個性が育まれる
生きたワイン、ナチュラルワインの魅力
なんとなく二日酔いしにくいとか、健康的なイメージがありますが、その正体は謎めいています。ナチュラルワインとは、いったい何なのでしょうか。
ナチュラルワインとは、自然のリズムで作られる、職人たちのこだわりワインのこと。工場での大量生産ではなく、手づくりに近いかたちで生産されています。土、ぶどう作りから極限まで農薬や添加物を使わず、自然のままに。地球や人体にやさしい方法で、栽培や醸造をしています。
そうやって自然に寄り添って生産されるため、味わいが毎年異なるのも魅力。酸化防止剤を使っていないので微生物が多く生きていて、ボトルの中でも発酵は続きます。封を開けてからも、飲み進める間で生きた味わいの変化を楽しめるのです。
ただ、ワイン業界の中でも様々な意見があり、簡単に答えが出る問いではありません。言えるのは、ナチュラルワインの魅力に取り憑かれる愛好家は増える一方だということです。
ワインの造り手の想いに触れる
・自然と対話しながら、生産者がこだわって作っているので、年ごとに味わいが異なる
・同じ地域で同じ品種のぶどうで作っていても、造り手によって味わいが異なる
そう言った点もあって、ナチュラルワインを楽しむためには、造り手の想いを知ることも、とても大切だと感じます。自分の価値観や感性と、造り手の想いが似ていれば、もっと美味しく感じるし、もっともっと好きになるかもしれません。
フィールドワークで訪れるワインショップ Inclus (アンクリュ) の棚は厳選した推しワイン
講義の特徴
・この講義では、インポーターやソムリエなどナチュラルワインに深く関わっているゲストたちと対話する機会を用意しています。
・ワイン初心者の方から、ワインに詳しい方まで、幅広い層の方に参加いただけます。
・ワインを単に飲むだけでなく、ワインをイメージとしてアートを描く特別な体験もお届けします。知識と体験、さらには自分自身の軸を明確にしながら、造り手の想いに触れ、あなたにとっての最高のナチュラルワインを発見する「推し活」を進めていきましょう。
奥深いナチュラルワインの世界を、受講生仲間やキュレーターと一緒に探求ませんか? 仲間同士で試飲やプレゼンを行う中で、ワインの世界がさらに広がることでしょう。
第一期の様子
講義内ではワインを数多く体験し、造り手の思いにも触れていただきました。講義後の懇親含めワインの世界が広がり、ワイン関連の職に転職された方もいます。第二期はより生産者とのコミュニケーションやワイナリー運営なども含め深く学べる内容としています。
キュレーター 龍頭聡さんより
「推しがあれば、もっと人生が楽しくなる」
二日酔いや酔っ払いすぎて大失態したことは数え切れず。ですが、お酒には素敵な力があって私はとっても大好きです。会話が弾み、親密な関係が築かれ、友人たちとの深い関係だけでなく、異なる文化や価値観を持つ人々と出会い、交流を深めることもできます。料理との相性が良く、食事の味わいを引き立てるマリアージュも楽しみの一つです。
そんなお酒の一つであるワイン。なんだか難しそうな印象がありますが、最近はもっぱらナチュラルワインが話題に上がるようになってきました。今回は、今話題のナチュラルワインについて、ワインのことを何も知らないキュレーターである私と、ナチュラルワインのプロたちとで、自分の推しを探す講義を用意しました。初心者からナチュラルワインを取り扱いたいプロまで一緒に楽しみましょう!推し活人生に、ナチュラルワインもどうぞ。
キュレーター 彩美カトリーヌさんより
「納得できる、顔の見える造り手で選ぼう」
ワイン産地であるフランス・アルザスで生まれ、いつもワインは身近な存在でした。そして、会社員時代にワインにはまり、好きが高じて10年間勤めた会社を退職しワインショップを始めました。ワインショップで毎日大好きなワインに触れ、素晴らしい生産者の「作品」を広めていきたい、一緒にワインを楽しみたいと思ったからです。
ワインを知ること、それはぶどうの品種、産地、銘柄を知ることにとどまらず、生産者の思いを知ることだと思います。1杯のワインを飲む際に、そのワインがこれまで歩んできた道に思いを馳せてみませんか? そしてナチュラルワインに関する知識・経験を拡充して、さらに楽しいワイン生活を楽しみましょう。
※表記については、自然派ワイン、ビオワイン、ヴァン・ナチュール…「ナチュール」と発音するか、「ナチュラル」と発音するか諸説ありますが、当講義ではいったん「ナチュラルワイン」と呼んでいきます。
ナチュラルワインを知るための「おすすめ参考図書」
・自然派ワインをはじめよう/鈴木純子
https://amzn.asia/d/aHiCS3h
・大岡弘武のワインづくり 自然派ワインと風土と農業と/大岡弘武https://www.amazon.co.jp/dp/4767829240/
・自然派ワイン入門/イザベル・レジュロン
https://amzn.asia/d/g9ucr2t
(第2期募集開始日:2024年1月10日)