講義レポート

【受講生の声】そうか、都会でも自給的実践ができるのか

「地球に暮らす自給学」 第1期講義レポート

こんにちは、キュレーターの宮崎です。

地球に暮らす自給学」第一期は、自由大学での講義初開催にもかかわらず、多くのお申し込みをいただき、満員御礼でのスタートを切りました。

埼玉県ときがわ町でのフィールドワークで、ジャガイモ植えの様子。

埼玉県ときがわ町でのフィールドワークで、ジャガイモ植えの様子。

現代の便利で消費的な暮らしの中で、より豊かに生きるための「自給」という視点を共有。それぞれが自分にとっての理想の暮らしに向けて、一歩を踏み出すきっかけになりました。

ひと言で「暮らし」と言っても大変幅広いテーマです。講義の中では「住」「食」「エネルギー」などの分野ごとに実践の実例を混ぜて解説しました。

・自給的な暮らしの理想像を描くための全体像
・消費·自給の中でも大きなテーマである「住」と「エネルギー」の密接な関係
・実際の自給菜園の実践から自分に必要な畑の規模感を知ること
・フィールドワークでの実際に身体を動かし自然に触れて感じる経験…

これらを通し、それぞれの立場、考え方、個性を生かした暮らしの理想像から実現までのステップを、受講生の皆さんと教授とキュレーター、みんなで一緒に模索しました。

 

埼玉県ときがわ町でのフィールドワークで、ジャガイモ植えの様子。

埼玉県ときがわ町でのフィールドワークで、ジャガイモ植えの様子。

教授のあべゆかさんが実際に自給的暮らしに挑戦しているノウハウ(モバイルハウス建築の話や畑の話やヤギの話など…)もレクチャーし、5回目の講義では自給的暮らしの全体像、都会でも暮らしの中に気軽に取り入れられる自給的習慣の共有も行いました。

 

最終講義でのディスカッションは、受講生それぞれの「自給的習慣」

最終講義でのディスカッションは、受講生それぞれの「自給的習慣」

 

受講者の方の中には、既に家庭菜園や発酵食などに取り組んでいる方もいらっしゃって、「近くにこんな場所があるよ」「こういう便利なサイトもあるよね」など、実践的な暮らしの情報交換も、有意義な時間でした。

サラリーマン、公務員、自営業など様々な立場の方が参加。講義の中で何度も自分の理想の暮らしについて考えたり実践のアイディアを話し合うことで、自給的な暮らしを始める上で何より大切な「仲間との出会い」があったのではと思います。

講義後も、講義中に活用していたFacebookグループは存続し、今後のそれぞれの活動に繋げて行きます。引き続き情報交換をしたり助けあいながら、それぞれの豊かな暮らしに向けて一緒に進んで行けたら嬉しいです。

●受講生の声

 

全員ではないですが。(撮影時のみマスクを外しています)

 

今回は、第一期メンバーから講義後にいただいた感想をご紹介します。

*とても勉強になり、色々考えることができました。人と一緒に学ぶことの大切さも実感しました。自給するのはむずかしいけど、少しずつ習慣にしていけることがありたくさんのヒントをもらえたので良かったです。一人で考えただけでは進まなかったことも、まとまった時間で通うことで、ちゃんと形になりそう、と思えました。一緒に学んだ人にも感謝です。飛永かの子さん(ワインショップ経営)

*具体的に実践する内容を学べたり、他人の実践も聞いて「そうか、都会でもそんなことができるのか」と学ぶことができました。自給的実践、暮らしに興味がある人がこんなにたくさんいるんだな、と安心することができました。Facebookで交流できるのはありがたいです。田村美緒さん(現在無職、元・市役所福祉職員)

*「自給」というと都市から離れないとできないというイメージがあり、ハードルが高いと思っていたのですが、無理のない範囲で、個人の生活に沿った長く続けられる習慣をつくることが大切だと学ぶことができました。これから色々自給的なことを生活に取り入れたいとおもいます。

*どんな講義になるのかわかりませんでしたが、最終的に自分の生活を振り返り、自分が自分の生活に対して何ができるのか考えるきっかけになりました。やりたかったことは、これだったのだと思います。

*自給について、幅広い知識が得られたこと、ホームワークで実践発表の機会もあり、知るだけでなく実行することができて良かった。参加者の方や教授のお話(実際にやっている方)の体験談を聞けて参考になった。A.Kさん

*自給についての様々な視点や知識が得られて、とても楽しい講義でした。生活の中の小さな意識が、少しずつ変わっていく気がします。(例えば、畑の近くを散歩していると、必ずチェックするようになりました。)

*実際に小さなことからでも実践していくための知識やきっかけ、他の参加者の方も含めた体験談、展望なども聞けて、実践を始めていけそうです。自給力を上げることを考えたときに、「食」は暮らしの中で大きな部分を占める、と改めて感じたこともあり、自分でどのように食の自給をやるか、やれるのかを考える上で、ゲストの金子さんのお話もとても面白かったです。

▼詳細、次期の募集はこちらから

「地球に暮らす自給学」
https://freedom-univ.com/lecture/self-support.html/



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