思い返してみると、「自由大学」という存在を知って、この講義「ゲストハウスをつくろう」に参加しようと思ったのも、僕の”妄想”をcommune246通の知り合いに話したことが始まりでした。このcommune246通の知り合いにcommune246に連れてこられなかったら、おそらく「自由大学」というファンシーな空間は、九州の田舎の大学に通う学生には縁がないと言っても過言ではないでしょう。
さて、そんな僕の妄想は何かというと、近い将来、別府にゲストハウスのような空間を創ること、です。勿論、もっと色々ありますけどね。本講義は、他の人たちの”妄想”にも触れながら、この”妄想”をより現実的且つもっと面白いモノにしていける機会だと感じたため参加することに決めました。あと、なんと言ってもこの講義を見た時のあのピンと来た感じは忘れられないですね。
正直、国内外のゲストハウスと言ったゲストハウスにも泊まったこともなければ、ゲストハウスってそもそも何なのか、ほぼ何も分からず“妄想”だけで、どうなるかと若干の不安を抱えながらの参加でした。
最初の講義では、自身のゲストハウス巡りの備忘録で始まったと言われるFootPrintsで国内のゲストハウスを紹介しているダリさんこと前田有佳利さんが「ゲストハウスの今」というトピックでお話して下さいました。今日のゲストハウスに至るまでの変遷やトレンドなどなど国内にあるゲストハウスの様々な事例を取り上げながら、それ以降の講義の基盤ともなる基礎を丁寧に教えて下さりました。ゲストハウスと言えば、バックパッカーが泊まるような海外の安宿というイメージを抱いている人も多いと思います。しかし、それこそ今の日本のゲストハウスは、旅行者のただの宿泊施設ではなく、地域密着型と言われるようにその街で“生きる”人々と旅人が交わる空間、もしくはハブのような空間を提供していて、東京のような都市だけでなく、田舎と言われるような地域でも十分に可能性があるのだと感じました。
また、2、3、4回の講義ではそれぞれ運営主の異なるゲストハウスに実際に訪れ、経営面での運営面での“生”のお話を聞くことが出来ました。東京ひかりゲストハウス男性オーナーの方や主婦で経営されている方、法人で経営しているゲストハウス。本当にやり方や想いというのは千差万別でしたが、少なくともこの3つのゲストハウスさんは、1人ではなく、2人でもしくは複数人の協力があってこそのモノだと感じました。この点を実際に生の情報として触れることが出来たのは、僕としては大きな収穫でした。また、ゲストハウスの方々と話している中で、参加者の皆さんがなんと言っても色んな仕事をされていて色んな角度からある時は専門的なことまで質問されていて、それもそれで自分は何があって何が足りないのかということに気づくことが出来、改めて参加してよかったと思っています。
最終講義では皆さんの“妄想”や思考回路に触れることが出来てこれまた刺激的で、僕自身の“妄想”もまた皆さんに話すことが出来て素直に楽しかったです。
あなたの“妄想”は何ですか。
改めて、キュレーターの西村さんを始めとする本講義に参加された皆さん、
ゲストハウス関係者の皆さん、本当にありがとうございました。
(text by 第一期卒業生 鷺山大輝)