講義レポート

大切にしている想いは何か

「実践!アーバンパーマカルチャー」講義レポート

「私の今の気持ちは・・・」クラスの前に必ず行うチェックイン。格好をつけたり、良いことをいう必要はない。その時に心の中で何を感じているのか、自分の言葉で素直にクラスメイトにシェアするだけ。素直になることの大切さ、自分が愛するものはなにか。

上京して10年。都会にいると、「自分はこういう存在です。」と武装して前に前に貪欲に進み、自分の価値や存在、居場所を作っていくことが無意識に求められていると感じていたし、癖になっていた。でも、休日の朝から行われるこのクラスでは、そういう駆け引きはなし。朝の澄んだ空気の中、都会の喧騒から離れた状態で自分の素直な気持ちを自分の言葉でシェアする時間。

朝の光が差し込む場所で静かに行われるクラスの雰囲気が好きでした。

朝の光が差し込む場所で静かに行われるクラスの雰囲気が好きだった。

最初のクラスでは良いことを言おうとしてしまったけれど、回を重ねていくごとに、自分の内側に意識を向ける為の素直な時間が、いつの間にかとても楽しみで大切な時間になっていった。「自分が大切にしている想いは何か。」同じテーマに引き寄せられ、偶然居合わせたクラスメイト同士が、素直に”問うこと、問いをシェアすることができる”そんな信頼し合える環境を作ってくれた教授の海さんや、紀佳さんにすごく感謝している。

ポッドラックがいつもそこにあった。みんなの気持ちを寄せ集めた素敵なプレート!

ポッドラックがいつもそこにあった。みんなの気持ちを寄せ集めた素敵なプレート!

アーバンパーマカルチャーというと、永続的な自給自足の生活を思い浮かべ、いかにもガーデニング作りを学ぶクラスという印象があるかもしれない。でも、計5回、3日間に渡るクラスの中で学んだことは、直接ガーデンの作り方ではなく、パーマカルチャーの根底にある理念や、自然界のように人と人が無駄なく補い合いながら、また人と自然が共存、認め合いながら存在するにはどうしたら良いかという感覚。

1日目のフィールドワークで足を運んだ明治神宮でとても印象的だった木

1日目のフィールドワークで足を運んだ明治神宮でとても印象的だった木

6期のクラスもあっという間に終わってしまったけれど、そのクラスで学んだ「感覚」を元に、屋上ガーデンをこの先も良い形で残していくにはどうしたらいいのか、クラスに関わったみんなが知恵を出し合い自分の才能や知識をギフトしながら考え続けている。

ガーデンについて1人1人が自分のできることやギフトを考える関係性

ガーデンについて1人1人が自分のできることやギフトを考える関係性

 

2回目以降のクラスは曇り空だったけど、みんなの表情が違う!

2回目以降のクラスは曇り空だったけど、みんなの表情が違う!

midori荘の上にあるガーデン創りは始まったばかり。単発な関係ではない、継続的なコミュニティ作りや自然体で過ごすこと、もっと良い世の中のあり方について考えたい人や実現していくための仲間を見つけたい人、パーマカルチャーについて学びたい人など、何かピンと来るものがあればいつでも参加してみて下さい。
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(text:6期卒業生 長岩桃子



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