講義レポート

なぜ私がデータ解析に惹きつけられるのか

「データサイエンスR道場」教授からのメッセージ

こんにちは。新講義「データサイエンスR道場」の教授をつとめます中川達生です。
今日はいきなりですが、なぜ私がデータ解析に惹き付けられたかという話をさせて頂きます。データ解析は日常でも仕事でもモヤッとしていた考えをクリアにすることができるんです。それを体感してしまってからは、データ解析の虜です。

数年前の話になります。
私は社会人の大学院に通っており、その授業で、統計を使って未来予測をしてみようというテーマがありました。 私は野球が趣味なので、プロ野球選手で今後活躍しそうな若手が誰かを予測するという未来予測をしてみました。若手選手の入団からの様々なデータを集めて、統計的に分析しました。 すると、私の計算ではロッテの清田選手が浮かび上がってきました。野球好きの私でも清田選手はあまり名前を聞いたことがありません・・・。当時の清田選手は、ロッテの2軍選手でした。(清田選手には失礼ですが)計算を間違ったかな?と思い、何度か計算をやり直しましたが、それでもデータでは清田選手が将来有望と出たんです。 僕自身もなんで清田選手が算出されたのかイマイチしっくり来ませんでした。

それが1年後、その計算が正しかったことが証明されたんです!
その計算をした2014年の時点では、確かに清田選手はまだ2軍の選手でした。 それが2015年、清田選手はロッテのレギュラーとして大ブレーク。今年(2016年)は主に3番打者となり、完全にロッテの中心選手となっています。 僕自身にとっては、統計学の強力さを強烈に体験した出来事でした。

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さらに、友人が経営する飲食店のデータ分析を手伝ったことも紹介させて頂きます。
その時も面白い発見がありました。 その友人は 「いつも酒メーカーの営業マンが、“ドリンクを女性中心に品揃えすべきだ”と言ってくる。 “女性客が多く店の中にいれば、男性客も増える”とまことしやかに言って来るんだけど、女性用ドリンクを充実させるのはコストがかかるしな。。。」 とボヤいていました。

私は、すぐにその店の過去1年間の毎日の女性来客数と男性来客数を調べました。 その相関関係を調べたところ、ほとんど相関がないことがわかったんです。 その事実を友人に伝えたところ、とても喜んでくれましたね。ずっと疑問だったのがスッキリしたと。 当然その店は、特別に女性向けのドリンクを増やすわけでもなく、これまで通りの路線で経営することにしました。今年もその友人は新店舗を開店すると言っていましたし、経営は順調のようです。

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このようにデータ分析は時におもしろく、時に生活や仕事に役立つものとなります。 自由大学のデータサイエンスR道場の講義では、このように分かりやすい身近な事例を多く取り入れます。 また、小難しい統計学の話は最低限に抑え、実際に仕事や生活に役立つようなデータ分析の話を中心に構成しています。さらに、統計用の便利で無料のツール”R言語”も説明させて頂く予定です。 ぜひ、データサイエンスR道場でデータ分析・統計の基礎を学んでいただき、ご自身の仕事や生活をより良くすることに使ってください!

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