講義レポート

内なる思いに気づく、社内起業学

「社内起業学」講義レポート

暑い日差しが差し込みつつ、ほのかに涼しい秋風を感じる良き日に社内起業学第7期第1回目が開催されました。講義は全3日。1日目は「社内起業という選択肢と準備事項の理解」を深め、 2日目に「やりたい仕事・その思いの具体化へのプロセス」を学びます。 3日目は2日間の学びを活かし、各自「事業企画概要の発表」を行います。

SONY DSC

初回こそ少し緊張の色がありましたが、望月さんの優しい語り口に次第に空気が柔らかくなっていき、 和やかに進行して行きました。独立起業と社内ベンチャーのメリット・デメリット、失敗した経験があるからこそ言えるリアリティのある話が、納得感をもって伝わってきます。

第7期生も多種多様な業種の人達が集まりました。専門化学メーカー、システム開発、通信、不動産、商社、編集・印 刷、生命保険会社、システムインテグレーター。 職種も悩みもまったく異なりますが、共通しているのは「起業への思い」。 個性豊かな第7期生のキャラクターもあり、思いもよらない 意見が出たり、面白いディスカッションが行われました。思いつきやおぼろげに抱えていた思いが、望月さんやメン バーのアドバイスによって色づけされ、企画書に落とし込むことによって、より具体的に明確化されていきます。

互いの意見を決して否定することなく、どうやったら困難をポジティブに変えられるか、もっと大きな発想で面白いことができるか、みんなで前向きに議論をします。望月さんとメンバーからの多種多様な方向からの質問やディスカッションで次第にみんなの思いが整い、具体的なビジネスモデル・戦略・交渉方法などもまとまり始めました。

それぞれの企画をブラッシュアップし、迎えた最終日! みんな一様に、初日のプロットからより具体的に進化した、説得力のある企画書となっていました。 最終日はゲストや卒業生もお招きし、実りあるディスカッションが生まれました。

私がこの社内起業学を受講したきっかけは「自分の思いを明確化したい」というのが一番の動機でした。 私は一体何者で、やりたいことは何なのか。おぼろげに心に浮かびながらも、その答えを声に出すことを、長い間どこ かずっと躊躇していました。具体的なビジネスモデルや骨太な企画を発表するメンバーの中、少し異端だったかもしれ ません。

結果、この講義を通して自分の思いが整理され、望月さんをはじめ、卒業生、同期のメンバーから沢山のアドバイスも 頂き、自分の中で一つの答えを出すことが出来ました。将来も収益もなんの見通しも不明瞭な、そんな小さな一歩です が、私にとっては大きな転機となりました。

歩幅やスピードは人それぞれです。私のように漠然とした思いがある方々にも、 背中を押して頂ける「きっかけ」が、この講義にはあります。

やりたい事は小さくても始めることが重要で、Noといわれても決してあきらめない。 色んな不安材料もポジティブにとらえ、プラスのベクトルに持って行くこと。 そう望月さんがおっしゃられた事が、一番心に響きました。

講義が終っても、終らないのが起業学!望月さんは卒業後もアドバイスに乗って下さいますし、 卒業生有志で分科会が発足されたり、卒業後も何かと交流が継続されているのも魅力の一つです。

社内起業学に来る人たちは目的意識が強く、志がある方達ばかりです。 内なる思いを、ぜひ確かめに来てはいかがでしょうか。

(text:社内起業学第6期卒業生第7期アシスタント 今井)



関連する講義


関連するレポート