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個人の視点が求められる時代に必要とされる振る舞い方はたくさんある。あえて極端に言えば、自分の個性や強みのみで生きていく。そんなことできっこない。生きれるはずがない。稼げるはずかない。そう言われるのは目に見えているがあえて言いたい。

個性が消えれば、個人も組織も街もやがて死んで行く。というより、興味も認識も持たれなくなる。その点、自由大学をはじめ、COMMUNE 2ndやみどり荘など一連の状況を創られているクリエイティブマインドを持った方々は、共通して一本の劔と盾を持って日々を冒険しているように感じられる。どんな役割であれ、個性や強みで貢献できる限りはこの状況に身を置かせていただこうと考えている。

これから「個性や強みがなぜ必要か?」を3回に分けて様々な視点やテーマでコラムにまとめていきたいと思う。

初回は、国内外を回りながら、今最も暑苦しくかぶりついてるテーマ、「創造都市を創ること」についてである。そもそも、そんな能力など僕にはない。ないんだったら、個性を活かして学び切る、掴み取る思いで動くしかない。諦める前に、僕が考える都市開発や街づくりの肝とは、そこに住まう、または関わりあう人々を活性化させることだと断定する。面白くないまちや地域には色がない。色がないということはわかりにくい。わかりにくいということは個性がない。個性がないからそこに行く意味を感じない。その一方、みどり荘、COMMUNE 2nd、ファーマーズマーケット、自由大学、…etcそこにはエッジを効かせた個性ある人々が集っているように思う。一般的にクールさにストレッチを効かせた人や、美的なセクシーさに色気を漂わせる人も、キャピキャピな感じの女性もいたり。バッキバッキなタトゥーと筋肉美をちらつかせるジェントルマンや博識だけどぶっちゃけいっちゃってるだろ?と思いたくなるオタクがいたり。まさにてんでバラバラだが、どこか統一感のある”人々”がそんななんとも言葉にし辛い状況を作り出している。個性豊富なエリアや場所を作り出すのは、建物や交通アクセスというハードの概念ではなく、僕はどんな人を集わせるか?これにかかっていると思う。

少し脱線するが、僕が自由大学に携わるのは優れた人を生み出したいからではなく、個性豊かな個人を見出したいからやっている。未来の希望学、カルチュアプレナー、新旅学。これからは「新創造都市論」や「世界を変えるデザイン」というテーマでも講義を矢継ぎ早に創っていく。全て、個性ある個人の強みを生かした事業やイベント、ムーブメントなどを起こすきっかけを創るためにやっている。その結果としての都市開発だと思う。そしてこれまでの経験上、個性は学習では見い出されない。また、1人で考えていても難しい。個性や個人がもつ才能は他者の視点を取り入れなければならない。だから、自由大学しかり、なるべく 他者の視点を入れる場所と機会を創ることを意識して、個人の内省を呼び起こし、短期間で、その人の生き方や考え方に良い打撃を与えられるようにプログラムを設計している。

この延長線上にこそ、創造都市が出現すると思う。勿論、建築技法や法律、美意識を糧とした物理的な場のデザインに関しても猛烈なスピードで学びと実践の機会を創っている。ただ、ハードの設計よりも、僕は個性への飽くなき追求と才能の発揮に時間を投資しながら、その部分を極めた上で、本格的なエリア開発や都市開発のフィールドに出ていきたい考えたいる。しかも、世界のあらゆるところで。

そして、僕が自由大学創設者でもある黒崎輝男さんと共に交わらせていただくクリエイティブシティラボという活動が母体となって、来月10/6に永田町みどり荘にブルックリンの再開発を手がけた1人のアーバンデザイナーを呼んで講演をする。黒崎さんやメディアサーフコミュニケーションズのマットさん、東京R不動産の林さんにも参加いただく。テーマは「エッジシティをどうおこすか?」である。エッジとは色んな翻訳があるが、僕は個性と強みと訳している。そのエッジをもとに作り変えた、立て直されたブルックリンという大都市を一体どこから、誰と、どんな風につくってきたのか?専門家を交えながら聞ける、またとない機会となるように勤しみたい。 また、11月18-19日からは新創造都市論として、自由大学にてエッジを効かせたい個性あるまちや地域の創り方として、新講義を開催する。ゲストも多彩である。この辺りもぜひチェックしていただきたい。

(担当講義:Creative City LabCulture Entrepreneur新旅学のすすめ

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