なぜ旅をする必要があるのか?
人はなぜ移動をし続けるのか?その効果とは?という問いから、移動進化論的に移動を哲学し、基本的な価値観や視座を養います。移動とお金、移動と政治、移動とイノベーション、移動と地域創生、移動と小商いなどなど、様々な視点で移動を再定義し、新たな旅への方法論を追求します。
旅の視点を学び、日常の解像度を高める
政治や経済を軸に国と国が繋がり合う時代は終わりを告げ、個と個の繋がりからムーブメントや事業が生まれてきています。
ここ数年のテクノロジーの進化により、インターネットが個人と個人を繋ぐのを助け、すべての情報はクラウド上に集まり、その情報を元に人工知能(AI)が汎用的な作業を担う時代はすぐそばまで来ています。また移動に関して言えば、LCCの台頭により人々の移動はこれまで以上に加速していくことは容易に考えられます。場所に依存することなく世界のどこにいても自宅やオフィスにいるのかのようにアクセスできて、仕事や個人プロジェクトを進められ、その「個性」や「スタイル」に目が向いてくる世の中になってきます。またビジネスの視点で考えてみれば、そういった時代では、市場の原理や移り変わりの早いトレンドを追いかけていくだけでは難しく、美意識やアイデアを軸としたカルチャーを創造することに人々は注目し始めています。
このような時代、個人のレベルでは、AIなどがまだカバーできない「考え、生み出す力」、そしてそこから生まれた「個性」や「スタイル」といったものが必要となってきます。
新旅学は旅のやり方を教える講義ではなく、自分のコンセプトから「新旅学」を創り、定義していくプロセスを学ぶことで、自分の「個性」や「スタイル」を見つけ、日常を新しい視点で捉えていく講義です。
このような未来に対して断言しているのは、私たちが習慣として自らの足で世界を回り、今起こっている様々な状況を観察し、その状況を作り出している未来学者やカルチャープレナーといわれる、創造性を武器に未来を切り開いている人々と関係性を築いているからです。
では、こんな時代を創造的に生き抜く為に必要とされる資質とは一体どのようなことなのでしょうか?
その一つは「多様な視点を持つこと」がヒントになるのではないかと考えます。
100カ国以上をくまなく回っていると、今の時代をより豊かに生き抜くライフデザイン力、キュレーション力を身につける必要があること。そして、組織の看板やポジションではなく、個人の思想や独自の経験から生まれる様々なストーリーにより、世界を前のめりに活用する多様な視点で考えてみることがきっかけになり、行動や関わる人やアイデアまでもが変わって来ます。個人化する世界を舞台にサバイバル能力を高めるマインドセットや機会を実践の中で身につけていくことがこの講義のゴールになります。
本講義では多彩なゲストもお呼びしながら、地球視座でクリエイティブに事業を創り上げるdoersも招き、彼ら彼女たちからの実践した話やディスカッションを通じて、その暗黙知と自身を対比していくことを大切に考えています。
第1回
人はなぜ移動をし続けるのか?その効果とは?という問いから、移動進化論的に移動を哲学し、基本的な価値観や視座を養います。移動とお金、移動と政治、移動とイノベーション、移動と地域創生、移動と小商いなどなど、様々な視点で移動を再定義し、新たな旅への方法論を追求します。
第2回
移動は日常的に必須な行為であるのに関わらず、旅を特別なものとしがちです。旅は特別な体験を演出するツールとなり、その視点で日常を見てみると感じかたや行動が変わってきます。
この旅や移動というツールを最大限活用して自分独自の視点を構築し、唯一無二のシゴトや商いをデザインしている旅人の事例をアーキタイプしていきます。
今回は特別ゲストとして慶應義塾大学SFC研究所 上席所員の佐々木剛二さんをお招きしディスカッションしていきます。
第3回
旅から独自の視点で新たなカルチャーを提案し、スケールするビジネスを構築しているケースからディスカッションしていき、旅の暗黙知を自分の言葉として言語化、探求していきます。
第4回
あなたの視点について考えていきます。旅を通して再発見した、あなたの視点をどのように日常に落とし込むのでしょうか?
第5回
第一回から第四回で学んだことを踏まえ、それぞれどのような探求する視点を持って次の行動に移していくのかを発表していきます。それは、世界一周の計画でも日常の視点でも構いません。大事なことは何を問題設定し何を探求していくかです。
特別ゲストは、パリ、アムステルダム、東京と様々な分野で世界を渡り歩く起業家でクリエイティブディレクターのインディゴ・A・モチヅキさんをお招きし、旅と仕事の関係性にも触れていきます。