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【自由大学マガジン vol.187】映像のレシピ

FREEfromFREEDOM!

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隔週で発行しているメールマガジン「自由大学マガジン」の人気のコラム、FREE from FREEDOM!そのバックナンバーをお届けします。


 

近年ではスマホでも高画質な動画を撮影できて、さらにスマホ上で簡単に編集までできるアプリもたくさんあります。SNSへの動画投稿も、今ではとても一般的ですよね。

お年寄りのような語りになってしまいますが、私が初めて動画に興味を持った高校時代・・・その頃には今みたいなスマートフォンもなく、ガラケーの撮影機能も低画質で、ビデオ撮影といえばテープ使用のハンディカムでの撮影が常でした。高校3年生の時の文化祭で私のクラスは劇を行なったのですが、その時に友人の親御さんが公演を録画してくれていて。それを私が引き取り、編集・DVD化してクラスに配布したのが、私と映像の初めての関わりだったと思います。もちろん、動画を作ることも楽しかったのですが、どちらかというと、クラスメイトの喜ぶ顔を想像したらわくわくして夢中になっていた、というのが正確です。

その文化祭の日から約10年、今では映像制作を生業とするようになりました。当時のようなハンディカムではなく、いわゆる「プロが使う」というソフトや機材も使用しています。けれど、実は、根本は何も変わっていないように思います。今でも、私が映像を制作する際にまず考えるのは、「どんな映像にしたら相手が喜ぶだろう」ということ。高校3年生の当時の自分と、今の自分を突き動かしているものは全く一緒です。単純に、相手の喜ぶ顔を想像したらわくわくする。だから、もっと上手くなりたいし、ベストを尽くす。

「おもしろい動画」と「つまらない動画」ってありますけど、それって、届ける相手を描けているか・描けていないか、本当にそれだけの違いだと思うんです。映像学では、そこに少しスパイスを足して、「どうしたら相手にうまく伝わるか」ということを一緒に考えながら進めます。

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「機械オンチだから」「映像って難しそうだから」と興味はあるけどなんとなく手を出せずにいたみなさま。大事なのは伝えたいという想いですよ。

(text:魅せる!映像学 教授:齋藤汐里



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