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クリエイティブチーム座談会「けもの道をゆく」 2016

クリエイティブチームが考えていることあれこれ(1/3)

自由大学を運営するクリエイティブチームが考えていることは? 2016年のテーマ「GOOD VIBESでいこう」につながる6名(岡島悦代、和泉里佳、花村えみ、岩井謙介、増田早希子、佐藤大智)の話を聞きました。全3回に分けてお届けいたします。
(ライター:新井優佑)

けもの道をゆく

 


2015年に一皮向けたこと

岡島:2015年は、みんな「一皮向けた一年」だったと思うのね。大智くんは、この前のイベント(※1)で実際に上半身裸にもなったし(笑)。

佐藤:ははは! 男性たちに囲まれて、素面なのに脱いじゃいました。高校生以来ですよ。楽しくって「いいや!」って気持ちが高ぶりました。

岡島:表参道で上半身裸はなかなかない(笑)。他のみんなも一皮向けたと思うんだけど、えみちゃんはどうだった?

花村:わたしはさ、前職で「調整」「改善」をすることが多かったんだよね。みんなを同じ船に乗せて、同じ方向を向かせるみたいなことが得意だったんだけど、クリエイティブチームではそれは必要ないってことに気づいたんだよ。

佐藤:ごめん。いまいちピンとこないんだけど「調整」って何?

岡島:たぶん、社内で根回しをしておくとかかな?

花村:そうそう。何のためにそれをやっているのかわからないような仕事に時間を割くことが多かったんだけど、クリエイティブチームでは、ここにあるリソースを活かすだけじゃなくて、もっと良いものを外で知っているなら、それを自由大学で生み出すことが必要だって、はっと気づいたんだ。

岡島:自由大学では、みんなが動き出すための問題を設定することに価値があるもんね。会社では問題設定は求められなくて、なんとなく売上をあげたり、いさかいなく進めることができる人材が重宝がられる。自由大学では、無理にまとまる必要はなくて、チーム内は本音をぶつけ合うコミュニケーションでいいのかも。素手で殴り合ってもいいというか(笑)。

岩井:確かに、そうですね。ぼくは10月からメディアサーフコミュニケーションズ(※2)と一緒に仕事をしていたんですが(※3)、そこでガツガツ話し合うことで、目標にむかって、クオリティを上げるために「良い意味でのケンカ」ができる働き方もあるんだなって気づきました。この躍動感を自由大学でも表現していきたいって、次の一歩が見えた気がしています。

岡島:それで、ついに会社をやめる決断までしたんだね(笑)。大智くんは、去年の11月の自由大学祭から関わるようになったよね。確か、それまで自由大学の講義を受けたことはなかったんじゃない?

自由大学祭

初々しい花村えみさんと佐藤大智くん。自由大学祭にて

佐藤:「名前は知っている」くらいでしたね。

岡島:メディアサーフコミュニケーションズの緑ちゃん(佐々木緑さん)から紹介してもらって、開催時期が近かった自由大学祭のお手伝いから始めてもらったんだよね。

花村:その働きっぷりを見ていたから「この人は細かい気遣いのできる仕事をするな」って思ってた。それで「仲間にするぞ!」って(笑)。里佳さんが誘いつつ、わたしもぐーっと腕をひっぱったよね。

岡島:だいたい、確信犯的に人を誘いはじめるのは里佳さんだよね。

和泉:わたしは、最初に誘うけど、最後は押さないタイプ。だから「あれ? 誘われたはずなのに」って1回は思う人が多いんじゃないかな。やっぱり、自分で決めないとダメでしょう。

岡島:そうそう。余白を残しておいてくれるのが里佳さんだよね。

和泉:「入口あるよ」って言うけど、靴は脱がさないみたいな(笑)。

岡島:実際にクリエイティブチームになった感想は? 大智くんは割と肉体派じゃん。ファーマーズマーケットの設営を手伝ったり、トンパイキッチンで接客したり、人と面と向かってコミュニケーションを取ってきた人だけど、自由大学って結構パソコン仕事が多いから。

佐藤:最初は苦行のように申込対応していましたよ(笑)。今とは違って手作業で一通、一通送っていたからですよね。

花村:8月はみんなが「CREATIVE CAMP in ポートランド」(以下、クリエイティブキャンプ)に行って、一人で申込対応をしたもんね。黒崎さんから「お姉さんたち、全員いないよ」って言われるという(笑)。でも、本当に頼もしかった。

岡島:さきちゃんも、クリエイティブチームに本格的に入るまでに「温める時間」が長かったよね。

増田:そうですね。去年から会社を辞めようとは思っていて、辞めたらポートランドに留学しようって貯金もしていたけど、どうもあと一歩が踏み出しきれないでいたんですよ。そんな時に里佳さんから声をかけてもらったんです。最初、誘われた時は自分がクリエイティブチームに入るなんて1mmも想像していなかったので「いやいやいや」って遠慮したんですけど、一晩寝たら「やろう!」みたいな感じになりました(笑)。

岡島:夏にはクリエイティブキャンプにも行ったけど、どうだった?

増田:前年に1度、ポートランドには行っていたんですけど、その時はただ街を見るだけだったんですね。今回、2度目のポートランドをクリエイティブキャンプを通じて体験することで、街の面白さを感じることがより一層できました。実際に街の人と話して、ストーリーと接する旅の魅力を感じましたね。

花村:実はわたし、さきちゃんが入って「自分もがんばらなきゃ!」って思ったんだよ。さきちゃんは最初、クリエイティブキャンプにいくメンバーではなかったけど、自分から「いきます!」って宣言して、やりたいことに関わるチャンスを自ら引き寄せていたから。

増田:わたしも、最初はクリエイティブキャンプにいくつもりはなかったんです。退職前に1ヶ月の有休を消化するつもりだったから、その前に1週間も休むなんて言えないなって。でも、やっぱり一晩寝たら「いこう」って気持ちになってました(笑)。

佐藤:朝ひらめくタイプなんだね。

増田:直感を信じて生きてます!

2015年5月に開催された自由大学祭で、小酒さんはNYに引っ越しされました。

2015年5月に開催された自由大学祭で、小酒さんはNYに引っ越しされました。

※1:12月20日(日曜)、COMMUNE 246で開催された「RAINBOW COMMUNE」のこと

※2:自由大学キャンパスの建つ表参道のCOMMUNE 246の運営会社。国連大学前のファーマーズマーケットなども手掛ける

※3:12月5日(土曜)・6日(日曜)に国連大学前で開催した「Nordic Lifestyle Market」のこと

【けもの道を行く 2016】
1. 2015年に一皮向けたこと
2. 社会とつながる入り口になるキーワードとは
3. 学びの「場のデザイン」とは



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