講義レポート

楽しみの相乗効果

「インドに学ぶスパイス学(初級)」講義レポート

もともと料理をするのは好きな方でスパイスラックにいろいろなスパイスを並べて世界各国の料理を楽しんでいました。しかし本格的インドカレーはスパイスの種類の多さから敷居が高く、本やネットで見よう見まねで作ってはみるものの、どうもピンとこないし美味しくない。私にはカレー作りは向いていないのかも…ということにしてスパイスたちはラックに並んだまま…そして、そういう方は私以外でも少なくないハズではないかと思います。

一年前の夏にカレーがきっかけで自由大学に辿りつきました。

カタカナだけどなんだか覚えやすい「メタ ・バラッツ」という名前… 四人組のスパイスユニットの一角担うこの方が教授を務める「インドに学ぶスパイス学(初級)」に導かれて自由大学の扉を開けてみたのですが、講義が開催される気配も無かったので、別の講義(ちなみに「東京・日帰り登山ライフ」でした…)が初自由大学となりました。しばらくすると講義開催のお知らせメールがやってきたので、『よっしゃー‼』とスパイスに興味を持つ友人を半ば強引に誘い、私の「インドに学ぶスパイス学(初級)」が始まったのです。

講義はスパイスの歴史や効能、実際にチャイ・ラッシーの作り方を教わり、サブジ(インドの野菜料理)・カレーを作りました。

中でも一番印象深かったことは、スパイスをお湯に溶いて飲んだことです。カレーの基本4種類のスパイスのうちクミン・コリアンダー・ターメリックをそれぞれ個別に少量お湯に溶き試飲。それはまさにお茶、ハーブティーのようでした。ことにコリアンダーは爽やかなグリーンっぽい香りに微かに昆布のような旨味があるのには驚きました。そこからインスピレーションを得た宿題がコリアンダーしゃぶしゃぶ&鯛茶漬けです。

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ご興味のある方はお試しください‼生のコリアンダー(パクチー)もお忘れなく…

鯛茶漬け

そしてスパイスの特徴が少し分かり始めるとカレー作りが以前ほど難しいものではなくなってくるのが不思議です。先にも書きましたが、自由大学で最初に受講したのは「東京・日帰り登山ライフ」で、もともとアウトドア的なものが好きでした。

以前からピクニックやバーベキューなどを楽しんでいましたが、そこに新たに登場したのが「山ごはん」なのです。山ごはんで使用するバーナーとコッヘル(お鍋)を使うとカレーはもちろんですが、チャイやホットワイン(ホットワインもスパイスをいろいろ使います)が簡単に作れてしまうのです‼

火器の使用出来る場所は限られますが、どこでも本格チャイが楽しめます。雄大な自然の中で飲むチャイやちょっと肌寒い夜に火を囲んで飲むホットワイン…とても贅沢な時間を過ごす術を知ってしまいました。

アウトドア

 

一見何の繋がりもなさそうなスパイスと登山でしたが、「楽しみの相乗効果」は自由大学の講義ならではでないでしょうか。そして「楽しみの相乗効果」は次々と他の講義へと続いていきます‼

                                                                                             text:4期受講生 久保田さん



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