講義レポート

学んだ後も面白い!スパイス学の魅力とは?

「インドに学ぶスパイス学」講義レポート

みなさんこんにちは。

インドに学ぶスパイス学キュレーターの勝川由美子です。3期の受講生、牛久保さんからのレポートをお届けします。

「スパイスは自由だ」

講師のバラッツさんがそう仰っていた。言い得て妙だと思います。確かに、カレーをスパイスから作り出せば、普通のカレーライスとは違います。スパイスをいくつか少し振りかけるだけで、いつもの炒め物もサラダも違った味わいになります。

だが、それだけではないような気がするんです。

スパイスでこんなに色々な人と繋がる事が出来るなんて、全く思ってもいませんでした。バラッツさんも、冒頭の言葉には色々な意味を込めていたのだと思います。いや、実は、そんな事はなく私の考え過ぎかも知れません…。もともと、私がスパイス学を受講したのは、スパイスを使っておいしい料理が出来たら良いなあ、という考えでした。

スパイス1

講義の内容はとても有意義でした。まずは、スパイスの歴史に始まり、いくつかのスパイスを単体で味わって、違いを比べてみたり。最初は皆初対面なので緊張しましたが、講師の絶妙で計算された?ボケも手伝って、徐々に打ち解けていく事が出来ました。最後は、皆でカレーやサブジを作って試食したりして、講義の内容を振り返りながら、繋がりが深まったように感じられました。

普通であれば、だいたいこの位で終わってしまうのではないかと思います。その後は、たまに家でカレーを作ったり、インドレストランに行ってみたりするくらいで。

しかし、そうではありませんでした。2日間に渡った講義が終わってから、このままスパイス学と縁がなくなってしまうのは惜しいと思っていたのです。もっと関わりが持てたらと思っていました。

そのきっかけは自由大学祭への出店でした。当日は大勢のお客様にも恵まれ、大成功を収める事が出来ました。ですが、スパイス学は、この自由大学祭に初参加であり、誰も何も分かりません。皆社会人で忙しい最中、何度も集まっては打ち合わせをしてメニューや分担を決めていきました。しかも、講師やキュレーターは基本的に関わってくれません。生徒が自主的に動かなければ、何も始められないし、何も生まれないのです。でも、だからこそ、皆が一丸となり、成功させる事が出来たのだと思います。

一つ付け加えるのなら、最も自由大学祭を楽しんでいたのは、寝坊してきた講師バラッツさんであった事でしょうか。

スパイス2

その後も今まで、講義以外に卒業生の活動が色々と続いています。講師の自宅に集まって、インドに限らず、世界各地のスパイス料理を作る会を定期的に開催したり、青山で開かれているファーマーズマーケットに出店してカレーを販売したりしています。

私が自由大学やスパイス学で学んだ事は、知識だけではありませんでした。それは、スパイスを組み合わせるような、繋がりの大切さだったのだと思います。社会人になってから、これだけの事が出来る仲間っているのでしょうか。もちろん、講義は楽しかった。しかも、学んだ後も面白いのです!

text:3期受講生牛久保さん



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