講義レポート

繋がりが広がり続ける、東北復興学の卒業生プロジェクト

「東北復興学」自由大学祭ブースレポート

こんにちは。「東北復興学」2期卒業生の浅野です。

東日本大震災をきっかけに、東北との「繋がり方」を模索している人が増えています。東北復興学は、支援やボランティアだけでなく、これから「東北」とどう向きあうか考える。継続的に「東北」とどう関わるか。そして、モヤモヤから一歩を踏み出すことをテーマにしています。講義もこれまでに6期が終了。2013年の自由大学祭では、5期と6期の卒業生と4期プロジェクト「石巻カルタ」チームが中心となり一か月前から準備を始めました。

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今年の自由大学祭ブースは「2013年東北で出逢ったヒト・モノ・コト」をテーマにした写真展示、復興クラブ・キャンプ in 仙台での「荒浜ベストショット」。進行中の4期プロジェクト「石巻”いすのまぎ”カルタ」の報告と盛りだくさんの展示となりました。

「2013年東北で出逢ったヒト・モノ・コト」は、全ての期をまたいでの一年の振り返りにあたる発表です。継続的に関わり、東北が身近な卒業生たちが切り取った今の現地の様子。それは風光明媚な「景観」だったり、出逢った「人」かもしれない。あるいは美味しかった「料理」だったり、印象に残った「田舎の風景」だったり。集まった数は60点近く。少しずつ前進している東北の魅力を皆さんにも感じていただければと、一つ一つ丁寧に思いを込めてDIYで作りました。

講義と連動して、2011年7月から仙台市若林区荒浜地区の遠藤農園さんを舞台に、地域理解と直接交流をテーマに実施している「キャンプ in 仙台」。「荒浜ベストショット」と題して一年を通しての色彩豊かな風景や、農作業の様子など参加者が選ぶ「荒浜での一コマ」を60点近く展示しました。また来場者のみなさんにも双方向で参加していただけるよう、手描きの東北の地図上に「あなたの好きな東北」を付箋に書いて貼ていただきました。

東北復興学」では各期で様々なプロジェクトが立ち上がっているのも一つの特徴です。今回は4期卒業生を中心に現在進行中の「石巻”いすのまぎ”カルタ」の制作経過発表をしました。発起人で石巻出身の卒業生・浅野郁美さんが講義の最後に語った自分の気持ち。「育った町、石巻が変わってしまった衝撃と寂しさ。それでも石巻とつながっていたい。」

そのアウトプットのカタチとして、クスッと笑ってしまう思い出や、原風景など石巻の”あるある”を詰め込んでカルタにします。展示では多くの時間を費やしているミーティングや、石巻での現地取材の様子、あるあるネタから読み札になる過程、読み札と絵札のラフなどをパネルや現物、映像で紹介しました。完成後はお披露目をかねてのカルタ大会を開催する予定です。みなさん、お楽しみに。

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東北復興学」は卒業後も期をまたいでのイベントや交流が盛んです。モヤモヤした人と人が点と点でつながり派生し広がっていき、継続的に東北と関わっています。震災から2年以上が経ち、今だからこそ東北と関わりたいと思っているみなさん。2014年、新たなコトやプロジェクトを一緒に起こしませんか。



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